ブッシュクラフトLIFEWORKでは、読者の皆さまのアウトドアライフにイロドリを!をテーマに、
アウトドアインストラクターアシスタントである筆者の体験レビューを、丁寧に解説し、楽しく遊ぶ提案をしています。
ブッシュクラフトとは、森の生活技術を応用したアウトドアの遊びのことです。
冬のキャンプはすっかり定着していますが、アウトドアビギナーには、冬キャンプは、ハードルが高いです。
もっと焚き火の達人にならないと諦めてはいませんか。
達人じゃなくてもできる、そんな焚き火スタイルがあります。
それは、ロングファイヤー型の焚き火です。
ロングファイヤーは、太くて長い木を長時間燃やす直火スタイル。
火床を広く大きく作れば、みんなで焚き火の前で過ごせます。
そして、焚き火をある程度放っておいても火力が落ちません。
料理したい時にできる、とても便利で実用的な焚き火。
今回は、ロングファイヤーのセットアップから、翌朝までの焚き火の様子を詳しく解説していきます。
![](https://irodori-blog.net/wp-content/uploads/2022/02/animalface_inoshishi.png)
この記事は以下のような方にオススメ!
・ロングファイヤーをやってみたい
・直火で焚き火をしてみたい
・焚き火で料理を楽しみたい
ロングファイヤーとは?
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ロングファイヤーは、太さのある長い木を、長い時間かけて燃焼していく火床の形のことです。
長い木を使うので、十分な燃料になります。
そのため、長時間よく燃えます。
長時間、同じ場所に滞在するのには、ぴったりな焚き火。
燃料が大きければ、ぐっすり眠ってしまっても、大丈夫。
朝まで火がついています。
逆に、あまり時間がないときは、不向きなスタイルです。
ロングファイヤーの魅力
![longfire](https://irodori-blog.net/wp-content/uploads/2022/02/726BCA5D-EC6B-4AB7-8F49-13F81EC1D563.jpeg)
![longfire](https://irodori-blog.net/wp-content/uploads/2022/02/726BCA5D-EC6B-4AB7-8F49-13F81EC1D563.jpeg)
思っているより、ずっと簡単なロングファイヤー には、6つのメリットがあります。
焚き火台と異なり、燃やしている面積が大きいので、ずっと火をいじっていなくても火力が持続します。
そのため、ロングファイヤーを楽しみながら、他のことができ、時間を上手に活用できます。
これが、ビギナーでも挑戦しやすいロングファイヤーの大きなポイントです。
実際にやってみてわかったのですが、細く小さい薪は、頻繁に足す必要があります。
手間も少なく、見た目もワイルドで、暖がとれるロングファイヤーは、冬キャンプには魅力的な焚き火です。
大きな木(燃料)を使うので、燃焼しきれず残ってしまうこともあります。
後始末が大変になってしまうので、撤収時間を考慮し燃料を足していきましょう。
ロングファイヤーの組み方〜着火
1:場所を決める
ロングファイヤーをする場所を決めたら、どのくらいの幅で火を焚きたいかを決めます。
2:地面を掘る
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![dig a hall](https://irodori-blog.net/wp-content/uploads/2022/02/281B306B-6A42-4996-BD09-03029FB80058.jpeg)
焚き火を始める前に地面を掘ります。
そうすることで、炎が上がった時、掘り下げた分だけ炎の位置が下がります。
炎の位置が下になることで、より安全な焚き火になります。
また焚き火の上部にタープを張った場合、タープが燃えるリスクも低減できます。
金属製のシャベルは必須です。
3:冷気を遮断
![preparing bonfire](https://irodori-blog.net/wp-content/uploads/2022/02/A5F5DB56-3386-4BD4-B217-4806C94CE45D-e1645362095950-800x600.jpeg)
![preparing bonfire](https://irodori-blog.net/wp-content/uploads/2022/02/A5F5DB56-3386-4BD4-B217-4806C94CE45D-e1645362095950-800x600.jpeg)
地面に熱を奪われるので、太めの木の枝を下に敷きます。
4:下に太めの枝、上に細かい木をのせる
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![preparing bonfire](https://irodori-blog.net/wp-content/uploads/2022/02/5E435FDA-412D-427F-83E2-C43CF710D217.jpeg)
その上に細かい木の枝をたっぷりのせていきます。
5:焚き付けを準備
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![bonfire](https://irodori-blog.net/wp-content/uploads/2022/02/2D4697C1-E3D2-487D-808E-D7BD12CBB31B-e1645362251315-800x600.jpeg)
火口として、枯れたススキや杉の葉があれば、利用するのもいいでしょう。
そして焚き付けにフェザースティックをたっぷり作ります。
6:着火
![ignition](https://irodori-blog.net/wp-content/uploads/2022/02/73115862-7337-4361-AFF8-84E0F35C9574-e1645362405368.jpeg)
![ignition](https://irodori-blog.net/wp-content/uploads/2022/02/73115862-7337-4361-AFF8-84E0F35C9574-e1645362405368.jpeg)
お好みの道具で着火します。
今回は、フェザースティックにファイヤースターターで着火し投入しました。
火が細い枝に燃え移っていけば、一安心です。
どんどん燃えて勢いがついてきたら、太い木を上から被せるように追加。
空気が遮断されるので、さらに火力アップしていきます。
![](https://irodori-blog.net/wp-content/uploads/2022/03/2-500x281.jpg)
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ロングファイヤーは直火で行うため場所選びも非常に重要です。
一番身近な場所は、キャンプ場ではないでしょうか。
富士山を目の前に直火ができるオススメキャンプ場レビューはこちら↓
![](https://irodori-blog.net/wp-content/uploads/2021/12/EC6758DB-625F-4614-BA79-E04E9D9F8118-500x375.jpeg)
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7:火力が安定したら、太さのある長い木を投入
![bonfire](https://irodori-blog.net/wp-content/uploads/2022/02/81F447EF-1671-43AE-9048-CF6F678CAC24.jpeg)
![bonfire](https://irodori-blog.net/wp-content/uploads/2022/02/81F447EF-1671-43AE-9048-CF6F678CAC24.jpeg)
細い木の枝の上に、太い木や枝をのせ、火力をアップさせていきます。
![](https://irodori-blog.net/wp-content/uploads/2022/02/30433E0A-875D-4FEE-B2BB-99C4D20457B1.jpeg)
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今夜のロングファイヤー用の太くて大きな木を、上に重ねます。
この木が朝まで頑張ってくれます。
ここまで来たら、のんびり時間スタートです。
私は、焚き火観察が、楽しみのうちの1つです。
自分で火をいじるのも楽しいのですが、人が火をいじっているのを見るのも好きです。
木をどこに持ってきて、どこに接触させようとしているのか、ただ眺めるだけ。
カフェで、通り過ぎる人々を眺めてるのが、楽しいような感じでしょうか。
長い2本の木を横に並べて、中央部分を燃やすスタイルもロングファイヤーです。
先日参加したワークショップで、KIDS GO WILD代表理事である三浦靖司さんに学びました。
あらかじめ燃やしたい二本の木を並べてからスタートするので、
火をつける前に、完成形が目で見てはっきり分かり、スムーズに進められます。
手順を詳細に説明しているので、スタートの形違いのロングファイヤーにご興味のある方は、こちらから↓
![](https://irodori-blog.net/wp-content/uploads/2022/02/workshop-500x281.jpg)
![](https://irodori-blog.net/wp-content/uploads/2022/02/workshop-500x281.jpg)
ロングファイヤーで料理の仕方
![cooking](https://irodori-blog.net/wp-content/uploads/2022/02/887E4803-0A41-46C8-8443-AF9C2BC90F52.jpeg)
![cooking](https://irodori-blog.net/wp-content/uploads/2022/02/887E4803-0A41-46C8-8443-AF9C2BC90F52.jpeg)
ロングファイヤーなので、燃えている火のある場所が、広範囲です。
そのため、強く燃やす部分と弱く燃やす部分に分け、用途に合わせて使えます。
これが、お料理の火加減コントロールに最適。
強い火力で一気に料理したいときは、メラメラ炎が上がっている場所で料理します。
もっと弱い火で、じっくり料理したいときは、炭になっている部分を使います。
自分の欲しい火力がない場合、燃えている木を移動させ、熾火の場所を作ります。
そして料理したい箇所に五徳をのせます。
ここにフライパンや、鍋をのせて料理できます。
料理には、炎のコントロールが大切です。
このロングファイヤーでは、燃えている箇所が広いので、強火で料理しながら、横でコトコト煮込むことも可能です。
簡単オススメお料理は、お鍋に投入するだけで簡単、煮込みハンバーグ!
ご興味にある方は、こちらから
![bonfire](https://irodori-blog.net/wp-content/uploads/2022/02/077C92E9-6F4D-4D2E-8516-F2D1EA99E9EC.jpeg)
![bonfire](https://irodori-blog.net/wp-content/uploads/2022/02/077C92E9-6F4D-4D2E-8516-F2D1EA99E9EC.jpeg)
食材の焼けている音で、強弱加減がわかります。様子を見て場所を移動させながら、料理します。
普段ガスコンロで作っているものが、焚き火で料理できるのは感動です。
朝起きたら、熾火から、炎を作る方法
![bonfire in the morning](https://irodori-blog.net/wp-content/uploads/2022/02/83D7A4CC-4373-42ED-B8AD-F2448D4C830C.jpeg)
![bonfire in the morning](https://irodori-blog.net/wp-content/uploads/2022/02/83D7A4CC-4373-42ED-B8AD-F2448D4C830C.jpeg)
朝起きると、焚き火はこのようになっていました。
炭になって、煙が出ています。まだ火がついていることが分かります。
ロングファイヤーは、大きな木を利用するので朝まで火を保てる燃料として十分です。
![](https://irodori-blog.net/wp-content/uploads/2022/02/4EF33AC6-50CD-4CFB-AFFE-450645A4C717.jpeg)
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ここに、細かい木の枝をたくさん集めて、空気を送り込みます。
![bonfire](https://irodori-blog.net/wp-content/uploads/2022/02/CADDE543-0C06-4408-AB3F-9D58745BBBE5.jpeg)
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そうすると、熱に燃料と空気が合わさり、大きな炎が上がります。
![bonfire](https://irodori-blog.net/wp-content/uploads/2022/02/EAEF53EC-7DD1-4D8B-8435-B0F8713BA7A4.jpeg)
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炎が上がったら、その火力を確実なものにするため、
太い枝を投入して、火力を安定させていきます。
![coffee time](https://irodori-blog.net/wp-content/uploads/2022/02/FD1F520B-1F61-4DD6-AB71-CA6A2F70817F.jpeg)
![coffee time](https://irodori-blog.net/wp-content/uploads/2022/02/FD1F520B-1F61-4DD6-AB71-CA6A2F70817F.jpeg)
ここまで出来たら、朝カフェタイムを楽しめます。
木を集めたりする時間を考慮しても、10分程度でお湯が沸かせる状態になります。
寒い時期には、朝起きて、すぐに暖をとれるので、このロングファイヤーは、とても魅了的です。
一から火起こしするよりずっとずっと簡単に、安定した火が起こせ、気持ちのいい朝が過ごせます。
暗闇に浮かび上がる夜の焚き火も素敵ですが、朝日に照らされている焚き火も魅力的です。
朝の焚き火は、ほっとできる安心感と、朝が来る喜びを感じさせてくれます。
まとめ
![morning in the forest](https://irodori-blog.net/wp-content/uploads/2022/02/8DE993D1-08DF-4747-AAA9-0D322F33187E.jpeg)
![morning in the forest](https://irodori-blog.net/wp-content/uploads/2022/02/8DE993D1-08DF-4747-AAA9-0D322F33187E.jpeg)
ロングファイヤーとは、焚き火をする時の1つの形であり、太く長い木を利用して焚き火する方法です。
その特性を利用して、長い時間ゆったりと楽しめるので、寒い季節に暖をとったり、調理にピッタリです。
大人数でも、ロングファイヤーの規模を大きくすれば、みんなが暖かく過ごせる最高の焚き火です。
直火で自然を思いっきり体感したながら楽しめるロングファイヤー。
焚き火を囲み、非日常を満喫してみませんか。
それでは皆さまの素敵な日々にイロドリを。
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