【初心者必見】フェザースティックの作り方3パターンとコツを徹底解説

how to make a feather stick
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ブッシュクラフトLIFEWORKでは、読者の皆さまのアウトドアライフにイロドリを!をテーマに、
アウトドアインストラクターアシスタントである筆者の体験レビューを、丁寧に解説し、楽しく遊ぶ提案をしています。
ブッシュクラフトとは、森の生活技術を応用したアウトドアの遊びのことです。

実際に一歩踏み出し、アウトドア体験していくと、もっと深く知りたくなることがでてきます。

フェザースティックを上手に削りたいな〜

コツを掴めば、上達するから大丈夫!

フェザースティックとは、木の枝をナイフで薄く削り、火を起こす時の火口ほくちや焚き付けとして使用する木の棒

フェザースティックがあると、落ち葉や着火剤がなしでも火起こしができ、災害時にも役立ちます

フェザースティックの作り方を教えていただいたのは、

モーラナイフジャパン オフィシャルインストラクター越山哲老さん

ナイフの達人は、ナイフの使い方だけでなく、意識が大事だとおっしゃっています。

そして、お子さんの出産時には、自身のナイフでへその緒を切ったという体験の持ち主であり、まさに圧巻です。

この記事の内容は、スキルのみならず、それ以外の視点からもフェザースティックを上手に作る方法を解説していきます。

決して器用ではない筆者が、

なぜ削れるようになったか?

  • 削る前の意識
  • 木の持ち方
  • 力の入れ方

どんな風にナイフを使うのか?

  1. ナイフの一箇所での押し切り
  2. ナイフを引いて切る引き切り
  3. ナイフを押して切る押し切り

を紹介します。

この記事は次のような方にオススメ
 ・フェザースティックを作ってみたい
 ・着火剤を使わない火おこしがしたい
 ・災害時役立つ火おこし方法が知りたい

▶︎削り方だけが知りたい方は、目次からフェザースティックの作り方①に飛んでください。

▶︎何度もチャレンジしてるけど、全然うまくいかないと感じる方は、このまま読み進めてください。

この記事を書いている人
ムスカリ

ブッシュクラフトLIFEWORKの運営者

アウトドアインストラクターアシスタント

小学校サバイバルレッスンゲストティーチャー

危険生物対策アドバイザー

タップできる目次

フェザースティックとは?

feather stick
(フェザースティックを作るようになってから、約一年後に削ったもの)

細い枝や小割りにした木をナイフで薄く削り、着火しやすい形状にした木の棒。

1本の木をナイフで加工して、火口(ティンダー)としても焚き付け(キンドリング)としても使えるようにするのがフェザースティックといわれるものである。

ブッシュクラフトー大人の野遊びマニュアル 誠文堂新光社 川口 拓 著

Japan Bushcraft School校長の川口拓さによると、薪が湿っているときに役立つ方法と書かれています。

雨が降って濡れた木しかない場合が、フェザースティックの出番とのこと。

着火材や、枯葉が一定量あれば作る必要はありません。

燃やすものがないなら、自分で燃やすもの(フェザースティック)を作り、火口と焚き付けとして活用します。

技術として知っていると、いざという時に役に立ちます。

焚き火ライフを充実させてくれるアクティビティー的な存在としても人気があります。

【火が安定するまでの一連の流れ】
フェザースティックに着火→細い枝から太い枝に火が移り、火力が安定→火を自由に使える(料理など)

火を育てていくには、十分な熱を燃料に与える必要があります。その燃料となってくれるのが、フェザースティック。

枯葉などがない場合、このフェザースティックを手のひらいっぱいに作り、着火できます。

薪があれば、小割りにし、ナイフ一本で焚き火が可能です。

フェザースティックを作ることで身につく技術

・細かなナイフ操作の上達
・ナイフを常に切れる状態に保つお手入れ方法

(ブッシュクラフトー大人のの遊びマニュアルより出典)

自分の技術を計るバロメーターとなると上記著書に書かれています。

どのくらい削れるようになったかは、一つのいい指標になります。

フェザースティックを作り始めて半年頃

フェザースティックを作るために必要な道具:ナイフ

moraknife

フェザースティックを作るためには、ナイフを使います。

お手持ちのナイフがある方は、まずはそれで試してみましょう。

ナイフと一口に言っても、目的別に種類があり、フェザーが作りやすいもの、作りにくいものに分かれます。

フェザースティックを作るためには、木に食い込んでいきやすいナイフが適しています。

私が使用しているナイフは、モーラナイフ コンパニオン。スウェーデンのナイフメーカーで、ブッシュクラフトに最適なナイフ。

ナイフのブレード(金属の部分)が、正面からみるとV字型(スカンジグラインド)になっています。

そのため、木に食い込みやすく、薄いフェザーが作りやすいのが特徴です。

初めてのナイフ購入は、このモーラナイフコンパニオンでした。一年間、キャンプやアウトドアで遊び、この一本で十分であることを実感しています。

非常に使いやすく汎用性のあるナイフなので、最初にどれを買おうか迷っている方には、おすすめです。

【ファーストナイフに最適】モーラナイフのコンパニオン

・アウトドア全般で使用可能
・ブッシュクラフトに適している(フェザースティック、バトニングも可能)
・軽く持ちやすい
・コスパが良い
・豊富なカラー展開

このナイフは、アウトドアショップやキャンプ場など、あちこちで販売されていて、どこでも手に入れることができます。

色のバリエーションが豊富で、かっこいいカラーやポップなカラー、くすみ大人系カラーなどがあり、好みのカラーを選びやすい点もポイントが高いです。

ただ、色が豊富すぎて店頭に全色ない可能性もあるので、そんな時はネットショップを活用し、お気に入りの一本を見つけるのもいいでしょう。

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フェザースティックは作りやすい針葉樹を選ぶ

木を削るといっても、木によって削りやすい、削りにくいがあります。削りやすい針葉樹の薪を使うことがポイントです。

【針葉樹と広葉樹の特徴の違い】
針葉樹とは?
スギやマツなど葉っぱが尖っているもの
・油分が多く、火がつきやす
・柔らかい木材のため、削りやすい
・燃え尽きるのが早い

広葉樹とは?
サクラ、ケヤキ、ブナなど
固く火がつきにくい
火が長持しやすい

薪と一括りに言っても、木の種類で用途が違います。最初は、木は木。どっちがどっちかなんて分かりません。

【簡単なフェザースティック用の木の選び方】 
・アウトドアショップで薪購入の際、焚き付け用に小割りにしたものを選ぶ 
・削ってみて削れる木でフェザースティックを作る 
・削れない木では削らない
・長さが30cm程度あるもの

上記を満たすだけで、大分削りやすくなります。

気楽に選んで、まずは削ることを楽しんでみるのが近道です。

そうは言っても、手軽に川や山に落ちている木でフェザーを作ることもできます。

繊維があっちこっちに向いているので、小割りにした薪を使用するより難易度が高くなりますが、ナイフの練習にもなり、違いを実感できます。

河原に落ちている木で練習(フェザースティックを作り始めて半年)

削る前の心構えが重要:木の角を削ることを意識

フェザースティックを作るための、木は用意できました。さて、どこを削っていくのでしょうか。

削る場所は、角が出ているところです。

四角い角材のようなものならば、4つの角があり、その角をナイフで薄く削いでいきます。

wood stick

ナイフを面で食い込ませると、深く刺さり削れなかったり、削れても厚くなります。

何が何でも削りたい!と強く思うと力が入り、怪我をするリスクが高くなります。

ナイフの達人である越山さんによると、できない!と思う意識で、ナイフの刃が立ちフェザー厚くなるそうです。

また、人の気持ちがナイフの刃先に現れるとお話していて、なんと!フェザースティックの削り方で職業を当ててしまったご経験もあるとのこと。

角は削るとまた新しい角が現れます。その角を次々に削っていくことにより、フェザーが生まれます。

まず木を観察→角を探す→その角を削ろうと意識→削る

この一連の流れがポイントです。

よくみる、と言われても、意外によくみえていないことに気づきます。

単純ですが、意識するパワーを感じさせてくれるのが、この木の角でした。

思考と行動は深く結びついてます。

木の棒の握り方:手のひらを上に木を持つ

棒は、利き手と反対の手に持ちます。

手のひらを上にし、木を持ち握ります。このとき手の甲は、地面の方を向いています。ナイフで削るので、ナイフにばかり気を取られますが、この左手が重要です。

写真のように手の甲が下になるので、ナイフで上面を削る際、安定して支えられます。

木を持つ手は、手のひらを上に、木の棒を包み込むように持つ

ナイフで削るときには、削る対象物を安定させることが重要であり、安全です。

ナイフで鉛筆削り経験がない私は、上から掴むように棒を握っていました。

そのため、ナイフを動かすたびに棒がぐらぐらし削りにくかった、と後に気がつきました。

アウトドアを始めたばかりの頃、口コミをみて1,000円くらいの一番安い皮のグローブを買いました。

ところが一日で穴が空いてしまい、新しいグリップスワニーのグローブG-70を購入。

グリップスワニーは、170年の歴史あるアメリカの有名グローブメーカーです。

目立つ黄色いグローブが、鮮やかなので荷物に紛れていても見つかりやすく、必要な時にさっと使えます。

また、最初からレザーは柔らかく違和感なく手にフィット。肉厚なので、指先の保護にバッチリ

焚き火用の大きめグローブと違って、フェザースティックを作るときなど、細かな作業にも使える必須アイテム。

デメリットを挙げるとしたら、初めてでは手を出しにくい価格です。

しかし実際に使ってみると、その使い勝手の良さと耐久性の高さに納得のいく価格であることは間違いないです。

良いものを長く大事に使いたい方にとって、経年変化も楽しめる育てるグローブになります。

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黄色は定番だから、他の色がいいんだよなぁという方にオススメの別注カラー!

ナイフの持ち方:グーで握る

ナイフは、手をグーにしてグリップを握ります。

ナイフの刃(ブレード)ギリギリの部分を持ちます。

holding a knife

そうすると、ナイフを持つ手が安定するので、コントロールしやすくなります。

肘下から手の甲までが、一直線になるようにナイフを持つ
手首がバイクのアクセルをふかすように、持ち上がらないように気をつける

フェザースティックの作り方

右利きの場合、左手に木、右手にナイフを持ちます。左利きはその逆です。

木を動かす方法・ナイフを動かす2種類の方法があり、削り方は3つあります。

自分のやりやすい方法を探してみましょう。

最初は、ナイフを固定し木を動かす

こんな方は、ナイフを固定するのがオススメ
・初めてフェザースティックを作る
・普段ナイフを使うことがない
・保護者と一緒にナイフを使いたい小さなお子さん

ナイフを持つことに慣れていない場合は、ナイフを持った利き手を固定し、木を動かして削ります。

ナイフを動かさないので、安全面にも配慮できます。

慣れてきたら、木を固定しナイフを動かす

木を固定して、ナイフを持った利き手を動かし、角を削っていきます。

いずれの場合も、体の動線からナイフを外し、安全面を確保します。

フェザースティックの作り方1:ナイフの一箇所だけを使い、押し切り

ナイフの一箇所だけを使い、ナイフを押してフェザーを作る方法です。

真上から見ると、木とナイフは90度になっています。

  1. ナイフを利き手にグーで握る。 
  2. 力を入れずにナイフを持ち、先端に向かってナイフを押していく

最初は少し厚めに作り、削り終わりを奥に倒しストッパーがわりにします。

そこに向かって、力を入れずにナイフを寝かせて、角を削っていきます。

ブレードの同じ面がずっと木に接触している状態になります。

力を入れずにといっても、ぐらぐらしては安定しないので、グリップはしっかり持ちます。

その際、中指、薬指、小指側をよりしっかり握る。ただ力は抜くようにします。

・ハンドルの根元を手をグーに握り持つ
・ナイフの根元を使う
・ナイフを動かす際、木に当たる刃先の位置は、変わらない
・削る角がなくなってしまった時、角を生み出せる

この削り方は、ナイフを動かさないので、お子さんと一緒にナイフの練習をするのにピッタリです。

フェザースティック作りは、ファミリーでも楽しめます。

同じ引き切りですが、地面に木を固定し、ナイフを動かしています。

まず木を動かす方法を練習したら、次は地面に木を押し付け固定し、ナイフを動かす練習をしてみましょう。

フェザースティックの作り方2:引き切り

引切りはナイフの根元を木に当て、木を削ぐように先端に向かってスライドしていく切り方です。

木に対しナイフが45度の角度で構え、ナイフをグーで握ります。

刃を寝かし、力を入れずにナイフを木の先端に向かって削ぐように動かします。

この時ナイフは根元から、先端部分に向かって動きます。

同じ角度を維持したまま、角を削ります。

手首に力が入ると、刃が起き木に食い込むので、手首の角度が変わらないよう気をつけることが大事です。

・ハンドルの根元を手をグーにして持つ
・ナイフの刃先は、木に対して45度の角度で持ち動かす
・ナイフを動かす際、ナイフの根元から刃先まで全体を使う

フェザースティックの作り方3:押し切り

ナイフの先端を木に当て、ナイフを押しながら、角を薄く削っていく切り方です。

地面に木を固定して、ナイフを動かすと安定して、切りやすくなります。

木を動かす方法、ナイフを動かす方法と二種類の動きがあると書きましたが、

この押し切りは、木を固定する方がブレずにできます。

ナイフのグリップ先端をグーで握り、親指をナイフの背に置きます。こうすることにより、ナイフを安定して使用できます。

ナイフの先端を木に45度の角度で当てます。ナイフの動きは、ナイフ先端から、ナイフの根元へと動いていきます。

ナイフは親指を立て、ナイフの背に当てる
ナイフの刃先は、木に対して45度の角度で持ち動かす
ナイフを動かす際、ナイフの根元から刃先まで全体を使う

3つの方法がありますが、自分の扱いやすい方法を探してみてください。

角がなくなった場合は、一箇所での押し切りを使い、角を作り、削りやすい方法で削っていきます。

全然削れなかった私でも、1年間ナイフを使うことによりフェザースティックが作れるようになりました。

嫌な時は、やらない。やりたくなったら、やる。その繰り返しで、目や手、体がナイフを使うことに慣れてきます。

ナイフで楽しむ!ブッシュクラフトキャンプをしてみよう

フェザースティックを作り、焚き火をするだけでも十分に楽しい時間です。

ブッシュクラフトって何ですか?そんな問いに

越山さん曰く、

ブッシュクラフトは、森に入っていく技術。サバイバルは、森から出る技術。

ブッシュクラフトキャンプといえば、正方形のタープを自由自在に張り、のんびり過ごせるタープ泊です。

自分がしてみたい部分だけ取り入れて楽しめ、自然を満喫できるキャンプスタイル。

ソロでも、ファミリーでも楽しむことが可能です。

テントいらずで、持ち物も少なく、ワイルドキャンピングを楽しめます。

・いつもテントで寝ている

・テントの購入を迷っている方

・タープで寝てみたい!

そんな興味をお持ちの方は、こちらを参考にどうぞ。

タープは、ヘキサタープなどいろんな形がありますが、シンプルなスクエアタープが使い勝手がいいです。

たった一つのタープで多様に形を変えることができ驚きの連続です。

もっと詳しく知りたい方は、こちらの詳細記事をどうぞ。

まとめ

焚き火の火口や焚き付けとして活用するフェザースティックを作る3つの方法を紹介しました。

ナイフを持ち削り始める前に大事なポイント3つ

  • 角を削っていくという意識を持つこと
  • 木の握り方は、手のひらを上に木を持ち握ること
  • ナイフは、ハンドルの刃に一番近いところを握り持つこと

フェザースティックが作りやすい木は針葉樹で、柔らかく、削りやすい特徴があります。

角を削り進めて作るフェザースティックは、小割りにした角材のような削りやすい木を選びます。

フェザースティックには、

  • ナイフを固定して削る方法
  • 木を固定して削る方法

があります。初めての場合は、ナイフを固定して木を動かし、動きに慣れてから、ナイフを動かしてみましょう。

ナイフの動かし方は、3つの方法があります。

  • ナイフの一箇所での押し切り
  • 引切り
  • 押し切り

まだアウトドア経験1年ですが、引き切りが私にとっては、一番やり易く感じます。

薄く安定して削り続けられるので、その削り方が気に入っています。

皆さまの焚き火がもっと楽しくなるフェザースティック作りに夢中になってみませんか。

それでは、今日も皆様の素敵な日々にイロドリを。

この記事を書いている人
ムスカリ

ブッシュクラフトLIFEWORKの運営者

アウトドアインストラクターアシスタント

小学校サバイバルレッスンゲストティーチャー

危険生物対策アドバイザー

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