ブッシュクラフトLIFEWORKでは、読者の皆さまのアウトドアライフにイロドリを!をテーマに、
アウトドアインストラクターアシスタントである筆者の体験レビューを、丁寧に解説し、楽しく遊ぶ提案をしています。
ブッシュクラフトとは、森の生活技術を応用したアウトドアの遊びのことです。
焚き火の組み方って色々あるの?
そう!目的に合わせて、組み方は色々あるよ〜!
今回は、焚き火の形6つのバリエーションを簡単にご紹介します。
- 差し掛け型
- ティピー型
- 井桁型
- ハンター型
- ロングファイヤー
- ダコタファイヤーピット(直火でのみ可能)
焚き火の組み方を色々知っていると、自分のこうしたい!に合わせて素早く火が起こせます。
- ご飯を作るために最適な組み方
- 暖をとるのに適している組み方
など、何をしたいかに合わせて焚き火を組むことができます。もちろん、どんな形で始めても火がつけばいいんですけどね!
ただ、短時間で、火を起こして使う技術は、いざという時、役立つ知識にもなります。
焚き火が恋しくなるこれからの季節に、色々試してみては、いかがでしょうか。
直火でしか、体験できない焚き火を求めて、直火可能サイトにキャンプするのも、おすすめです。
ブッシュクラフトLIFEWORKの運営者
アウトドアインストラクターアシスタント
小学校サバイバルレッスンゲストティーチャー
危険生物対策アドバイザー
6つ焚き火の形バリエシーションを紹介
どんな風に薪を組むのかは、ルールもないし、自分の好き好きで楽しめる焚き火。
なんと人は100万年以上も前から、焚き火をしていたとのこと。すごいですよね。
- キャンプで焚き火を前に語り合う
- 明かりとして
- 美味しいご飯を作る
- ただただぼーっとするだけ
- 癒される
など、それぞれの目的があるのでは、ないでしょうか。
サバイバル的に焚き火をする方も、いるのかなぁ。。
焚き火の組み方って、昔の知恵と目的が合わさって出来上がったものな感じがします。
現在も変わらず焚き火を楽しむ生活が続いているのは、面白いですよね。
そのすごく原始的な感じに、トキメキを感じる!
すっかり焚き火に魅了された筆者が、直火で体験した、焚き火スタイルは、6つ!
焚き火バリエーション | 簡単にまとめてみました! |
---|---|
差し掛け型 | 一番簡単な薪を重ねるだけの組み方で、初心者さんからベテランさんに愛される組み方 |
ティピー型 | 円錐型に枝を組み、中央部分を燃やしていくと、全体が一気に燃える組み方 |
井桁型 | 初めてでも簡単に組める。大きく組めば、パワーのある火に。キャンプファイヤーは、コレ。 |
ハンター型 | シンプルな形で、2本の丸太の間を燃やし、フライパンを載せ料理もできる。 |
ダコタファイヤーピット | 直火のみ可能。地面を掘り、空気の通り道を作り燃焼させる組み方。 |
ロングファイヤー | 太くて長い丸太の接触部分を燃焼。朝まで燃えるパワーのある焚き火を作れる。 |
ダコタファイヤーピット以外は、焚き火台でも行える焚き火の方法なので、知っておくだけで、活用できそうです。
薪の置き方を変えるだけで、いつもの焚き火台でもできるので、大丈夫。
この形は、あくまでも焚き火のスタート時の形。
その後の目的によって、変化させることもでき、本当に自由なんですね。
焚き火するときは、焚き火グローブを忘れずにしてくださいね!
厚手で、男女兼用できるので、これをずっと使っています。真っ黒になってきてるけど、まだまだ穴は空きそうになく、厚手で、頑丈、コスパ良しです。
焚き火ビギナーに最適!差し掛け型に薪を組む
長いの木の枝に細い枝を差し掛けていく焚き火スタイルです。
誰でも簡単!!初めての焚き火では、一番おすすめだよ。
Japan Bushcraft Schoolの川口拓さんは、焚き火入門の中で、
井桁型、ティピー型の良い部分をかね備えたハイブリット型の組み方
と言っています。
なんだかすごく良さそうですよね〜!
実際に作ってみると、簡単に準備ができちゃうので、焚き火のハードルが下がるのを実感。
木をポンポン並べるだけだから、組むのも楽チン。
燃えやすい鉛筆の芯くらいの小枝から、順番に太い薪を「ハの字」型に並べていきます。
「ハの字」の中央部分に、燃えやすい葉っぱや焚き付けをどっさり入れ、着火していく方法です。
着火にファイヤースターターを使うと、自分で火起こししてる感があって、時間に余裕のある時は、楽しい気分に!
お値段はするけど、柔らかくて削りやすく、初心者にも扱いやすいです!大きな火花が飛びやすくて、気に入っています。
「前に買ったけど、全然使えない。。。」
と思っている方は、是非一度お試しくださいね!
差し掛け型焚き火の詳しい組み方は、別記事で紹介しています。こちらを参考にどうぞ!
焚き火の扱いに慣れたら、ティピー型に薪を組んでみよう
薪を縦に立てかけるように円錐状に組んで、内側を燃やしていく焚き火スタイルです。
組むのに時間はかかるけど、燃え上がる炎が素敵!
差し掛け型と比較すると、円錐形に枝を組むのは、倍以上の時間がかかります。
時間をかけて組んだ薪に着火する時は、火がついた感動と、見た目の美しさにも感動する事間違いないし!
- 円錐形に小枝を組んでいく(内側に細い枝、外側に太い枝)
- 細かい枝や燃えやすい葉っぱを、円錐の中央部分に入れる
- 中央の空いている場所に、火をつけたフェザースティックを入れる
- 炎が上がってくるので、すぐに触らず見守る
実際に体験してみると、着火してから全体に火が回るまでの時間が早いと感じました。
立てかけている枝の太さにもよりますが、細い枝メインで組み立てれば、「バァーーー」っと燃え上がるまで、あっという間に感じます。
焚き火台の上でも、枝や薪を立てるようにして組めば、ティピー型が組めるので、ぜひお試しくださいね。
1から自分で組んでみたティピー型の組み方を丁寧に解説してみました。
詳しく知りたい方は、参考にどうぞ!
シンプルに組むのが好きなら、井桁型に薪を組んでみよう
井桁の言葉の通り「井」の形に薪を組んでいく方法です。
小学校の自然教室で行われるキャンプファイヤーも、この形では、ないでしょうか。
大きな炎を維持できるが、この井桁型の特徴。
キャンプファイヤーだけじゃなく、焚き火台に乗るサイズで作れば、焚き火台でもできちゃいますね!
大きく組めば、大きな炎に。当たり前ですが、小さく組めば、小さな炎に調整もできる。
ロード・オブ・ザ・リングの映画の中でも、雪山の頂上で井桁型に組んだ薪が、燃え上がるシーンがあります。
隣国に戦いの協力を求めるために“のろし”をあげるシーンです。映画の中でもついつい焚き火に目がいっちゃいました。
楽しむためにする井桁型の組み方は、こんな感じ。
- 地面に落ち葉を敷く
- 井桁を組み、中央部分に、すぐに燃える細い枝や葉っぱを積める
- 小枝を重ねる
- 井桁を一段高くする
- 必要なだけ重ねて井桁を高くする
- 隙間から着火する
学校の先生だったら、大きく作って、自然教室で活用したいよね!
娘の学校でも、海辺で先生達がキャンプファイヤーを作ってくれたようでした。
焚き火って、心も開放的になるし、視覚的にも印象が強いように感じるので、ずっと思い出として刻まれそうですね。
ワイルドに過ごしたい方へ、ハンター型に薪を組んでみよう!
2本の太い木の枝を接触させて、接触した部分を燃やしていく焚き火スタイルです。
ロングファイヤーの2本の木をVの字に接触させた組み方で、ワイルド感満載。
- 短時間で設置できる
- 組み立てが簡単
- 料理しやすい
そんな猟師さんならではの目的がぎゅっと詰まった組み方です。
野営感があってかっこいいなぁ
手軽に焚き火が起こせ、2本の木の上に、調理器具を置いて、ささっとお料理することができます。
五徳不要で、すぐ作って食べ、また移動するハンター向けで、ハンター型と呼ばれているようです。
狩猟の時期には、こんな風に過ごすハンターさんがいらっしゃるのでしょうか。素敵ですね!
2本の木の大きさや太さで、好みのサイズの焚き火が作れます。
火柱が大きく上がると、危険なので、地面を掘って、ハンター型焚き火をしてみました。
ブログのトップ画面にも使用しているこの写真は、浩庵キャンプ場で、昨年冬にキャンプをした時に撮影。
ハンター型は、このビジュアルにも心躍ります。
なんか、森の中で旅してる気分になっちゃいます。1泊2日のキャンプで、しっかりリフレッシュできそうです。
- 2本の丸太をVの字型に置く
- 2本の丸太の接触部分を燃やすために、細かい枝や葉っぱを接触部分に集めておく
- 燃えやすい葉っぱや小枝に、着火する
直火を楽しむなら、ダコタファイヤーピットを作ろう!
地面に2つの穴を掘り、底辺をつなげ、空気の通り道を作る焚き火のスタイルです。
ダコタ族が、狩りの際に利用していた方法で、こう呼ばれているようです。(Wikipedia参照)
- 地面を掘りおこせる場所
- 直火ができる場所
で、ダコタファイヤーピットを作れる条件です。
地面がカチコチの石だらけの場所では、向いていない方法です。そんな時は、危ないので、無理せず。
- 燃焼効果が高く、多少水分がある木も燃やすことができる
- 強風の時など、気候条件が悪い時にも使える
ダコタファイヤーピットは、空気の流れをトンネルが作り出すので、一生懸命「ふ〜ふ〜」しなくても大丈夫。
火吹き棒がなくても大丈夫じゃないかなぁ〜
自然の環境を生かして、焚き火台を作っちゃう!というイメージですね。
絵を見ただけで、ワクワクしちゃいませんか。
実際に私は、
- 砂地で地面が柔らかい
- 直火可能
の場所で、許可をいただいて、ダコタファイヤーピットを、体験してみました。
砂地なので、地面は柔らかく掘りやすく、焚き火後もしっかり現場復帰できます。
そんな場所が、ご自身の近くにあれば、是非お試しくださいね。
キャンプ場は、直火可能サイトをを探して、チャレンジしてみましょう。
直火ができて地面が柔らかいサイトは、軽井沢ライジングフィールド
関東近郊では、長野県軽井沢ライジングフィールドのブッシュクラフトサイトがおすすめです。
木の根っこが燃えて、山火事が起きないように、管理された場所で安心!
ブッシュクラフトを楽しむために作られている場所なので、シャベルを持参し、楽しんでみるのもいいですね。
掘り起こしたら、焚き火の片付け後、きちんと穴を埋めて原状復帰。
痕跡を残さないように、穴を埋めて、葉っぱを上からかけたりするのが、ちょっと冒険ぽくて、好きです。
木の棒で突いて地面を掘るガチブッシュクラフターも時にはいいですが、楽して穴を掘りたい私は、断然シャベル派です。
ロングファイヤーで、朝まで過ごせる焚き火を作ろう!
ロングファイヤーとは、長い丸太を横に寝かし、その丸太の間を燃焼する焚き火スタイルです。
丸太の長さが長いほど、燃焼時間が長くなるので、寒い時期にぴったりの焚き火です。
2本の木が接触している強い炎が生み出されている燃焼部分は、燃えて炭になると隙間が出てきます。
その隙間を埋めるように、両側から薪寄せて、燃焼部分が接触するように近づけてあげると、燃料がある限り燃えます。
丸太を丸ごと1本燃やす、ワイルドなロングファイヤーは、すごくかっこよくて、見ているだけでも大満足!
実際に何度も体験してみて、その居心地の良さは、忘れられません。
こんな素敵な焚き火、ロングファイヤーの横で、タープ泊をしました。
寒がりの私が、タープだけで寝れたのは、びっくりだった!
寝袋に入って横を見ると、焚き火が燃えてるのが見える感動は、いつになっても忘れられません。
寒くない時は、朝まで焚き火の横でぐっすり寝ちゃえばOKです。
それでは寒い季節は、3時間に一度くらい起き、木を接触させて再び眠るという感じでした。
春先のキャンプや、秋口から冬のタープ泊には、ピッタリでおすすめです。
まだ一番寒い冬の時期でタープ泊を経験したことはないので、今年はチャレンジできたらいいなと思っています。
自然をそのまま体感できるので、直火サイトで体験できそうなら、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
6つの焚き火の組み方の特徴
焚き火の組み方が違うだけで、焚き火をする方の気持ちも変わる気がします。
実際に体験してみて私が、感じた特徴を簡単にまとめてみました。
薪の組み方 | 焚き火の特徴 |
---|---|
差し掛け型 | 一番シンプルな組み方で、初めてなら迷わずコレからやってみるのがオススメ。 |
ティピー型 | 時間に余裕がある時に楽しみたい。炎が真上に上がりカッコよく、テンションもUP! |
井桁型 | 丁寧に組んでいくから、集中して焚き火に向かい合いたい時に合うかも。 |
ハンター型 | ワイルド感を感じさせる組み方で、ハンター気分を疑似体験?! |
ダコタファイヤーピット | 地面を掘り作る、自然の焚き火台を作るワイルドさに大興奮できる。 |
ロングファイヤー | 一夜を過ごすタープ泊を、豊かな時間にしてくれる、燃料の大きさと火力の安心感がある。 |
直火っぽく使いたいなら、40cm幅があり、市販の薪をガンガンおけると定評のある焚き火台にするのもオススメです。
王道スノーピークの焚き火台もいいけれど、軽くて持ち運びも楽々っていうのは、慣れてくると魅力的に感じますよね。
薪の組み方バリエーションを増やし、焚き火時間をもっと豊かに!
いつもの焚き火がもっと楽しくなる6つの焚き火の方法をご紹介しました。
焚き火バリエーション | 簡単にまとめてみました! |
---|---|
差し掛け型 | 一番簡単な薪を重ねるだけの組み方で、初心者さんからベテランさんに愛される組み方 |
ティピー型 | 円錐型に枝を組み、中央部分を燃やしていくと、全体が一気に燃える組み方 |
井桁型 | きく組めば、パワーのある火になる。キャンプファイヤーは、コレを採用 |
ハンター型 | シンプルな形で、2本の丸太の間を燃やし、フライパンを載せ料理もできる。 |
ダコタファイヤーピット | 直火のみ可能。地面を掘り、空気の通り道を作り燃焼させる組み方。 |
ロングファイヤー | 太くて長い丸太の接触部分を燃焼。朝まで燃えるパワーのある焚き火を作れる。 |
試してみたい組み方があったら、是非お試しくださいね!
ダコタファイヤーピット以外は、焚き火台でも組めるので、楽しめそうですね。
着火しやすいファイヤースターターは、こちら!
上手に削れなくても大丈夫だけど、できたら嬉しいのは、フェザースティックではないでしょうか。
削り方にもポイントあるんですね!私もワークショップで教えていただきました。
一年くらいは、本当に下手でできなかった私も、少しは削れるようになってきた体験からのエピソードです。
そんなコツを知りたいなって思ったら、こちらの別記事を参考にどうぞ。
着火が不安な方は、ファイヤースターターの選び方から使い方をご紹介しています。
それでは、皆さまの素敵な日々にイロドリを。
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