ブッシュクラフトLIFEWORKでは、読者の皆さまのアウトドアライフにイロドリを!をテーマに、
アウトドアインストラクターアシスタントである筆者の体験レビューを、丁寧に解説し、楽しく遊ぶ提案をしています。
ブッシュクラフトとは、森の生活技術を応用したアウトドアの遊びのことです。
焚き火の片付けってみんなどうしてるの?
「焚き火が楽しすぎて、ついつい薪を入れすぎちゃった!」そんなこと、あったりしませんか。
薪を入れすぎると、全部燃え尽きる前に片付けをすることになり、「どうしよう。。。」って片付けに困ってしまったり。
- 焚き火の後片付けをスムーズにしたい
- 焚き火の片付けに必要な道具が知りたい
- 炭は埋めちゃだめ!と聞くけどなんでか知りたい
理想的な焚き火の終わりは、撤収時に全て燃えて灰になっていること。だけど、それって実際は、すごく難しいですよね。
焚き火を楽しんだ後は、キレイにして気持ちよく帰りたいものですよね。
そこで、少しでも効率よく片付ける方法のポイントと、直火で焚き火の片付け方法について具体的に説明をしていきます。
この記事を読むとこんなことがわかります
- 100均アイテムを使った焚き火の後片付け方法
- 効率の良い薪の燃やし方
- 炭は埋めても自然に還らないで残る
- 焚き火の片付けが楽になるおすすめアイテム紹介
ブッシュクラフトLIFEWORKの運営者
アウトドアインストラクターアシスタント
小学校サバイバルレッスンゲストティーチャー
危険生物対策アドバイザー
焚き火の後片付けは、全部灰になったら理想的
焚き火は、全て燃えて灰になってしまえば、後片付けもスムーズです。薪を入れたら、「全部燃やしたい!」だけどなかなか難しいですよね。
まだ時間あるから大丈夫と思っても、全然燃えないこともあったなぁ!
そこで、就寝時と撤収時の薪を入れるタイミングを意識してみましょう。
就寝時間の1時間前は、薪を足さない
焚き火を消してテントで寝る場合は、就寝1時間くらい前を目安に薪を足さないようにします。
タープ泊で、焚き火をしながら眠る場合は、ロングファイヤーで薪を追加してから眠ります。
ブッシュクラフトキャンプでは、必ずしも焚き火を消して眠る場合だけじゃありません。暖をとりながら過ごす、冬のタープ泊には、焚き火と共に過ごすことで快適に。(ブッシュクラフトサイトがあるキャンプ場などで可能)
そんな一夜を明かす、焚き火スタイルに興味がある方は、別記事を参考にどうぞ。
撤収予定時間の2時間前は、薪を足さない
撤収2時間前になったら、薪を足さないようにします。
針葉樹より、広葉樹の方が、火の持ちがよく、薪の種類やサイズによっては、完全に燃え切らないものもあります。あくまでも目安として考えてくださいね。
ここまでをなんとなく意識しておけば、後は実践あるのみ。ご自身の感覚で楽しんでみてください。
「このくらい細いから燃えるだろう。」と思った木の枝でも、実際焚き火にくべてみると、意外と燃えるまで時間がかかるんだと実感しました。
自分で感じて、次に活かせるのは、焚き火の楽しみの一つですよね。
炭は土に埋めても還らない、冷まして持ち帰ろう!
「炭は、土に埋めておけば、自然に戻るんじゃないの?」そう私も思っていました。
実は、炭は、土に還らないんだ!
最近でこそ、炭は埋めちゃだめ!という考えが浸透してきたようですが、まだまだ知られていないのも事実に感じます。
焚き火の後の炭は、炭素という元素であり、元素は分解しても別のものに変化しないんですね。
「炭」は元は木なので、いずれに土壌に戻るのではと考える方もいるかもしれませんが、炭はタンニンという物質に変化し、有機物を分解する、土壌生物や菌類によって分解されない特性があります。
一方、完全に燃え切った、真っ白な「灰」の状態になれば、カリウム、マグネシウムなど、元々木に含まれていたミネラル成分のみが残り、自然界にもする物質になります。
Leave No Traceより引用
バーベキューで残った灰を持ち帰って、お庭の土に混ぜて活用する方々もいらっしゃるようです。
灰には、カリウム、カルシウム、リン酸などが含まれています。土壌は、酸性化しやすいようですが、灰を少量混ぜるとアルカリ性のカリウムの働きで、弱酸性化に。植物には、土壌との相性があるので、興味のある方は、一度調べてみると面白いですね。
残った炭は、ゴミにしないで!もう一度使おう
しっかり炭が乾燥していれば、次回、普通に炭として使えます。
頻繁に焚き火をする方は再利用すれば、地球にも優しく、コスパもいいですよね。
燃え尽きなかった炭は、水をかけて消化しても、大丈夫。
もったいないから次回まで炭をとっておこう!
バーベキューで、備長炭を使ったりすると、意外にも長持ちすぎて、燃え切らないことも。そんな時は、一度消化して、また使えるので、備長炭は本当に長く使えます。
使う予定がなければ、しっかりと消火したことを確認し、地域のルールを確認しゴミとして出しましょう。
焚き火の後片付け方法をご紹介
焚き火で癒された後は、お片づけをサクッとして、撤収したいもの。
ここでは、撤収時における、片付け方法を焚き火台と直火とに分けてご紹介します。
焚き火台での焚き火の片付け方
早く消したいから、ついつい焚き火台に水をかけてしまうことってありませんか?
大量の水をいきなりかけると、熱い煙や灰が舞い上がり危険です。
焚き火台は、急な温度変化で変形してしまうこともあるので、何か特別な理由がない限りは水をかけるのは控えましょう。
キャンプ場の炭捨て場に捨て、焚き火台が冷めたら、布などで汚れをさっと拭き取っておくと、収納袋の中が灰だらけにならず、キレイに保てます。
汚れが気になるようだったら、お家に帰ってから洗い、しっかり乾かしておきましょう。
焚き火台の熱が冷めても、ロストル(焚き火台の中に敷く網)がいつまでも熱いので、「冷めたかな?」と思っても、素手で触らないように気をつけてくださいね。
直火で焚き火の片付け方
焚き火台があると、焚き火台ごと持ち、灰捨て場に行けますが、直火は、器がありませんよね。
そこで、100円ショップで売っている、300円のボールとザルを利用して、炭の片付けをしています。
ソロキャンだったら、100円の小さめボウルとザルでもOKですが、私はファミリーキャンプもするので、大きめのザル使っています。
周辺に落ちている太めの木、または、使用していない薪を使って、炭を細かく砕いていきます。
棒で粉砕するだけで、こんなに小さくなります〜!
熱いので、必ずグローブをして行ってくださいね。炭がなくなるまで、何度か繰り返します。炭がザルに入ったら、灰だけ落とすために、ザルをふりふりして、灰を下に落とします。
表面は冷えても、内側は燃えていることがあるので、たっぷり水をかけ、そのまま置いておきます。
これをボウルに入れて、ビニール袋に入れて、持ち帰っています。
灰も少し水をかけたくらいでは、冷えないので、たっぷり水をかけておきます。十分な水がかかったら、掘ったあなを埋め戻し、元通りにしておきます。
直火は、しっかりと火が消えたことを確認するのが大事です。地中で、木の根が燃えて、いつか木から炎が噴き出すのが山火事になるんだそうです。
直火の後始末が原因で、本栖湖キャンプサイトでは、直火禁止に。
筆者の住まいのエリアでも、後始末の問題で、焚き火が禁止になってしまった場所があります。
【直火の後片づけ方法】
- 全部燃やし尽くし、灰になるのが一番いい
- これは大きすぎて燃えないと判断するものは、あらかじめ火から出しておく
- 冷めたら水をかけて、炭を持ち帰る
- 掘った穴を元に戻し、葉っぱなどがあればかけておき、現状復帰しておく
山火事の原因、第1位は焚き火だって知っていた?!
林野庁によると、平成28年から、令和2年の間の山火事の原因、第一位は、焚き火です。
直火は、決められた場所でルールを守ってしましょう。
次来た人が気持ちよくできるように、楽しく焚き火をしたいですね。
焚き火の片付けをもっと手軽に、便利な道具を活用しよう
火をスムーズに消すためのアイテムを、積極的に活用して快適な焚き火を過ごすのもいいですよね。
火消し壺や、袋は、炭を入れて、空気を遮断することにより、消化できます。
薪の種類や大きさによっては、2時間前で薪を足すのをやめても、燃えている場合もありますよね。
ZEN Camps 火消し袋 アッシュキャリー はブッシュクラフトに最適!!
防水生地の袋だから、ペタンコにして、バックパックの隙間に入れるだけ。
私は実際にこれも使っています。
ソロキャンには、ちょうどいいサイズ感で、コンパクトにまとまります。
炭が残ってしまっても、安心して持ち帰れるなんて嬉しい!
ZEN CAMPSのアッシュキャリーは、15分で鎮火するから、撤収もスムーズにでき、片付けがストレスフリーに。
別記事に使い方を詳しく書いています。詳細な使い方やメリットデメリットはこちら↓
焚き火シートを忘れた時は、焚火台の下に敷いて、シートがわりにも代用できる優れものです。
錆びないユニフレーム 火消し壺!厚さ2mmのステンレス使用!
厚手のステンレスを採用した火消し壺の中でも高級!
ザルがついてるのが特徴で、上記で紹介したような使い方ができます。
直径高さ、ともに18cmなので、大きな焚き火も処理しやすく、長年のお供になってくれる火消し壺です。
火消し壺 キャプテンスタッグ 火消しつぼ 火起こし 火消し セット で2way使い!
火起こしと火消し療法に対応している壺です。消すためだけだと、かさばるように思えちゃいませんか。
こちらは、火起こしでもバッチリ使えるので、持って行っても損した気分にならずに、お得感がありますね!
キャンプを始めたばかりの頃は、燃える目安の時間が感覚的にわからないので、便利な火消し壺を活用してみるのも安心して楽しめます。
焚き火の片付け方法、周りへの配慮を大切に
今回は、焚き火の片付け方を焚き火台と直火の場合とに分けて、ご紹介しました。
直火の場合は、安価なザルを活用するのがおすすめです。
焚き火をするときの工夫
- 就寝時間の1時間前は、薪を足さない
- 撤収予定時間の2時間前は、薪を足さない
炭は、地面に埋めても、自然には還らないんですね。
- 残った炭は持ち帰り、地域の分別に合わせてゴミに出す
- 炭は、再利用可能なので、次回の焚き火に使用する
- 灰は、土壌を弱酸性化するのに適しているので、再利用可能
焚き火をするのに知っておくと便利な焚き火の形を紹介しています。詳しくは別記事をご参考にどうぞ。
焚き火を使って、簡単にキャンプ飯を作ってみたいけど、どれから始めたらいいかなと思う方必読!楽しいキャンプライフをもっと楽しく美味しくしてくれること間違いなしです。
それでは、皆さまの素敵な日々にイロドリを。
にほんブログ村
ブッシュクラフトLIFEWORKの運営者
アウトドアインストラクターアシスタント
小学校サバイバルレッスンゲストティーチャー
危険生物対策アドバイザー
コメント