初心者必見【失敗しないアウトドアナイフの選び方】最初の1本に迷わない!

アウトドアナイフ入門
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ブッシュクラフトLIFEWORKでは、読者の皆さまのアウトドアライフにイロドリを!をテーマに、
アウトドアインストラクターアシスタントである筆者の体験レビューを、丁寧に解説し、楽しく遊ぶ提案をしています。
ブッシュクラフトとは、森の生活技術を応用したアウトドアの遊びのことです。

アウトドア用のナイフってどれがいいんだろう。。

特に最初の1本は、どれがいいかわからないよね。

決め手が分からずなかなか決められなかったり、買い直すことになってしまったり、出費がかさむので失敗したくないところですよね。

そこで今回は、ファーストナイフの選び方と基本的なナイフの知識をご紹介し、ナイフビギナーにおすすめナイフをご紹介していきます。

(↑クリックすると見たいナイフの紹介へ飛びます)

この記事はこんな方へおすすめ
  • アウトドア用(キャンプ用)のナイフのおすすめを知りたい
  • ナイフについての基本的なことを知りたい
  • ファーストナイフにおすすめなナイフを知りたい

アウトドア未経験からスタートし、アウトドアインストラクターアシスタントのお仕事を始めた私は、2年間でいろんなナイフに触れてきました。

そんな私が使用レビューを含め、ファーストナイフにおすすめなナイフを語ります。

この記事を読むとこんなことがわかります

  • ナイフの種類や素材についての基本知識
  • ファーストナイフの選び方・選ぶポイント
  • 最初に買っても後悔しないおすすめナイフ
この記事を書いている人
ムスカリ

ブッシュクラフトLIFEWORKの運営者

アウトドアインストラクターアシスタント

小学校サバイバルレッスンゲストティーチャー

危険生物対策アドバイザー

タップできる目次

アウトドアナイフ・キャンプナイフとは?

アウトドアナイフとは、キャンプナイフとも言われ、主に野外で使うためのナイフです。

キャンプや釣り、登山など幅広いシーンで使われアウトドアには欠かせない道具の一つです。

アウトドアはもちろんのこと日常生活や非常時にも活用できるね。

またナイフの形状や刃の形、鋼材が変わることで、それぞれのナイフの良さも変わってきます。まずは、自分が何のために使いたいかをはっきりさせ、用途にあったナイフを持つことがおすすめです。

ここでは、キャンプ目的のおすすめナイフをご紹介しますね。

ずっと使える!後悔しないアウトドアナイフの選び方

ナイフを選ぶためには、まず自分がキャンプで何をしたいかを考えることがスタートです。

そこからもうナイフ選びは始まっているんだね。

STEP
ナイフを使う目的を考える
  • キャンプで、薪割りをしたりハードな使い方もしてみたい
  • キャンプでは料理がメイン
  • 料理も簡単にしかしない
STEP
ナイフの予算を決めておく

最初はナイフの相場もわからないので、なんとなくでOK!

STEP
ナイフの種類を選ぶ

シースナイフ・フォールディングナイフ・ツールナイフどれにするかを決める(詳細は以下で説明)

STEP
それぞれのナイフの中から決定!
  • ナイフの鋼材
  • ナイフの刃の形
  • 機能やデザイン
  • 持ちやすさ
  • 予算

総合的に判断して決めるのは、最初からは難しいので、ナイフ選びをサポートしていきますね!

まずは、ナイフにどんな種類があるか解説していきます。

アウトドア用ナイフは3種類の中からチョイス

一言でアウトドア用ナイフと言っても、ざっくり分けると3種類のナイフがあります。

  • シースナイフ
  • フォールディングナイフ
  • ツールナイフ

それぞれの特徴を簡単にご紹介しますね!

シースナイフとは?

ナイフの刃(ブレード)とハンドルが一体になっている頑丈な作りのナイフです。

シースとは、ナイフを入れる鞘のことです。シースに刃を入れるので、シースナイフと呼ばれています。アウトドア用ナイフのイメージは、これが多いのではないでしょうか。

ナイフを使って薪を割るバトニングやフェザースティックを作るナイフは、「ブッシュクラフトナイフ」とも呼ばれ、強度があり、木が削りやすいナイフが多数販売されています。

野外でのハードな仕様を想定した場合は、3種類の中で一番使いやすいです。

キャンプ入門としてまずは揃えたいナイフだね!

アウトドアナイフとして有名なモーラナイフのコンパニオンやガーバーグなどが、このシースナイフです。

フォールディングナイフとは?

フォールディングナイフとは、折りたたみナイフのことです。

コンパクトで軽量のため、ちょっとしたお料理の時にも重宝します。また日常生活でも、紐を切ったりするなどちょっとした時にあると便利なナイフ

旅先でも1本あると役立つよね!

アウトドア用として人気があるオピネルのナイフなどがこのフォールディングナイフにあたります。

キャンプではお料理がメイン!その他はナイフを使うことがない方には、フォールディングナイフが一番おすすめです。

ツールナイフとは?

ツールナイフとは、「アーミーナイフ」「十徳ナイフ」などとも呼ばれていて、刃以外にマルチツールが多数収納されている便利アイテムです。

例えば、缶切り、栓抜き、ドライバー、爪切り、ハサミ、爪楊枝などあったら良いなと思うものが、一つになっています。

基本持ち歩かないけど、いざという時必要なものばかりだね。

ツールナイフとして有名なのは、赤いカラーに十字が入っている「ビクトリノックス」のマルチツールがあります。

一度は目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。コンパクトにまとまっているので、ナイフの強度としては、物足りなさがありますが、一つ持っていると安心な道具ですね。

3種類ありますが、キャンプでガンガン使いたい方には、やっぱりシースナイフがおすすめです。

シースナイフ・・・アウトドア全般におすすめ
フォールディングナイフ・・・料理の使用がメイン
マルチツール・・・簡単な料理のサポート

知っておきたい!ナイフの各部位の名称

アウトドアナイフの名称について

ナイフの紹介をするにあたって、ナイフの各部位の呼び名をご紹介します。

初めに知っておくと、ナイフの知識が入ってきやすくなるよ!

上記に記載はありませんが、他にもう一つ知っておきたい言葉に、「フルタング」というのがあります。

フルタングとは、ナイフのブレードからハンドルの端まで鋼材が入っていること

上記写真のナイフはモーラナイフのコンパニオンなので、フルタングではありません。

ガーバーグがフルタング。フルタングに対して、コンパニオンは、ナロータングと呼ばれる部類に入ります。

ナイフ購入前に、各部位の名称をさらっと覚えておくと、解説や説明が頭に入りやすいです。

私は、「ベベル」という言葉が結構好きで。ハードな印象のナイフにも関わらず、音の響きがかわいい!これだけの理由なんですが、ちょっとナイフの世界が面白くなってきます。

ブレードの形状について

ナイフのブレード(刃)の断面の形は複数あり、それぞれがナイフの特徴となります。

  • フラットグラインド
  • ホローグラインド
  • スカンジグラインド
  • コンベックスグラインド
  • 片刃

ナイフの刃の断面の形によっては、使いにくい用途、使いやすい用途に分かれます

ナイフを買う目的は重要なんだね〜!

EURO KITCHEN HPより出典)

詳しく読むのが面倒だと感じる方は、アウトドアで使いやすいのは、スカンジグラインドとコンベックスグラインドと覚えておけば大丈夫です。

フラットグラインドの特徴

包丁などでよく使われているのが、こちらのフラットグラインドです。

食材は薄くキレイに切れ、切れ味は抜群です。

アウトドアでの強度が必要な作業には、少し物足りなさを感じます。

刃の断面の形状が楔形のため、木に食い込んでいってしまいます。

寝かせて使った時にエッジの設置面がナイフの背に向けて厚くなっていくためエッジが浮いてしまいます。(エッジ部分の幅を広く研ぐことで緩和されます。)

ナイフで木を削りたい方には、スカンジグラインドかコンベックスグラインドがおすすめです。

ホローグラインドの特徴

ナイフの刃の側面が凹状にえぐれていて、食い込みやすいナイフです。

ナイフの断面はフラットグラインドより細くなっているため、強度は、他のナイフに劣りますが、フェザースティックを薄く削るのに適しています。

えぐれているので、ナイフの刃を寝かして使うことができるよ。

斧の代わりにナイフで薪割りをするのには、向いていないナイフです。

スカンジグラインドの特徴

モーラナイフのガーバーグ

ナイフでバトニングして、木を割りやすく、ナイフを当てる角度の範囲が広いので木に適度に食い込んでいきます。そのためフェザースティックも作りやすいナイフがスカンジグラインドです。

厚く丈夫なナイフで、研ぎやすく初めてでも扱いやすいナイフだよ。

私が初めて購入したモーラナイフのコンパニオンは、スカンジグラインドでした。

一定の角度で傾斜がついているので、一度角度を決めたら、そのままゆっくり押したり、弾いたりしていけばフェザースティックが作れるようになりました。

初めてのフェザースティック作りには、木を削る角度が一定に保てるスカンジグラインドが一番作りやすいナイフ

料理にも、もちろん使えます。ただ、大根やじゃがいもが「切れる」というより、「割れる」といった印象に近くなります。

美しい断面のカットには、正直向いていないので、料理によっては使い分けるのもありだと思います。私は、野外での料理にそこまで気にしていなかったので、ナイフ一本で料理もバトニングもしていました。

今回ご紹介する、モーラナイフコンパニオン・ガーバーグは、スカンジグラインドのナイフです。

コンベックスグラインドの特徴

モキナイフのバーグプロトレイル

日本では昔からハマグリ刃と呼ばれているものに近く、日本刀にも用いられている形状です。

刃が頑丈でチョッピングの威力もあるのが特徴です。

斧や狩猟にも使われる形状ので、アウトドアでハードに使いたい方にぴったりなナイフだよ。

刃の断面がふわっと丸くハマグリのようになっているので、スカンジグラインドより研ぎ方が難しいです。

初めて研ぐのはどのナイフも慣れるまできっと難しいよね。

スカンジグラインドのナイフを1年以上使用して、次に購入したナイフがコンベックスグラインドのナイフでした。

薪割りに使ってみると、スパッと気持ちよく割れ、フェザースティックは、気持ちすくいあげるようににナイフを使うと薄く削れます。スカンジグラインドと比較すると、ふわっと丸くなっているので、木にぐいっと食い込むことがあります。

何度も使っていくうちに、「あ!なんか食い込みそう」と思ったら、力を入れて握るとフェザースティックも上手に削れます。

ちょっとした力で切れ方が変わってくるので、使いながら自分もナイフも成長していくナイフのように感じています。

慣れてくるとコンベックスも意外と使いやすい!

私が愛用しているナイフを、別記事でご紹介しています。

片刃の特徴

言葉通り、片方にしか刃がついていないナイフのことです。

和包丁などに用いられ、両刃より鋭い切れ味で厚く丈夫で研ぎやすいのが特徴です。左右非対称なので、右利き用、左利き用があります。

片刃のナイフは、薄切りの刀離れがよく、刺身包丁などに使用されています。

アウトドアで使用するナイフとしては、片方にだけ刃がついたクラフト用ナイフってのがあるよ〜!

ブレードの素材は、炭素鋼とステンレスの2つ!

ブレードの素材には、主に2種類あります。

  • カーボンスチール(炭素鋼)
  • ステンレス

歴史的には、カーボンスチールが最初に生まれたものになっています。

カーボンスチール・・・鉄+少量の炭素
ステンレス・・・鉄+少量の炭素+クロム

で構成されています。

それぞれの特徴を簡単にご紹介していきますね。

カーボンスチール(炭素鋼)素材について

カーボンスチール(炭素鋼)と呼ばれているのは、鉄と少量の炭素が入った合金の素材です。

炭素の含有量により様々な特性を持たせることができます。また、熱処理により硬くなり粘りが出るので、吸い付くようなナイフの切れ味になるのが特徴です。何とピアノ線も炭素鋼で作られているそうで、驚きです。

メリット
デメリット
  • ステンレスより硬い
  • 切れ味が良い
  • 吸い付くような切れ味が特徴
  • 錆びやすい
  • よく乾燥させる必要あり

そんな魅力的な切れ味とは裏腹に、錆びやすいことが挙げられます。

水分があるものを切ると、使用して数分後から錆びてくることもあるみたい

お料理以外の用途が向いているナイフですよね。ただナイフを錆びにくくする黒サビ加工をして、使用されている方々もいらっしゃいます。

ナイフを育てる楽しみがありそうだけど、最初からは難しいかも!

ステンレス素材について

ステンレス(ステンレス鋼)は、鉄と少量の炭素+クロムを13%以上加えて錆びにくくした鋼材のことです。

ご存じ名前の通り、stain(サビ) less(なし)のステンレスです。キッチン用品や日常的に使うものには、ステンレス製品が溢れています。

メリット
デメリット
  • 手入れがしやすい
  • 錆びにくい
  • カーボンより柔らかい

キャンプでは、様々なナイフの使用を想定するので、錆びにくいポイントは、大事です。初めてナイフを購入する場合は、ナイフのメンテばかり気にしていられないのも現状。

多少ズボラでも錆びないステンレスは、心強いよね。

私はキャンプ自体が初めての経験だったので、お手入れ要らずがいちばんの魅力で、ステンレスのナイフを購入しました。

子供の頃からキャンプ経験があり道具の使い方を知っている方だったら、あえてお手入れを楽しむカーボンスチールも魅力的。

今だったらお手入れも楽しめそうなので、カーボンスチールのナイフがあってもいいなぁと思っています。

モーラナイフ コンパニオンは、コスパ最強で長く使える入門ナイフ

初めて買うなら一番手が出しやすくおすすめが、こちらのモーラナイフコンパニオンです。

モーラナイフは、スウェーデンを代表するブランドで、スウェーデン王室御用達のナイフ。約130年の歴史あるナイフブランドです。

価格もリーズナブルなナイフからあるので、初めてのナイフでも手が出しやすいのが魅力です。アウトドアショップで置いていないところはないくらいよく見かける人気のナイフです。

鋼材はスウェーデンにあるスウェーデン鋼材を使用!素材の良さは抜群

モーラナイフ コンパニオン
総合評価
( 4 )
メリット
  • リーズナブルに手に入る本格ナイフ
  • スカンジグラインドで木を削りやすい
  • 樹脂素材のハンドルでしっかり洗って清潔に管理できる
  • 料理にも薪割りにも使える
  • 重量が軽いので、手が疲れにくい
デメリット
  • フルタングほどのパワーはない
  • 食材の断面を美しくカットするのには向いていない
  • ナイフの背でファイヤースターターの着火は不可

モーラナイフは、ナイフのカラーも豊富なので、自分好みを選びやすいところも気に入っています。

コンパニオンで、フェザースティックやバトニングもできる!

キャンプ場で他の人が持っている確率は、かなりの高確率ですが、カラーが豊富なので「色違いでお揃だね!」と仲良くなってしまうこともあるかも知れません。

スカンジグラインドなので、木によく食い込み、フェザースティックが作りやすいのが特徴です。

このナイフ一本があるだけで、ナイフを使うシーンが増えそうだね。

包丁を持っていっていたファミリーキャンプは、いつしかこのナイフ1本で十分になってしまいました。

アウトドア用に初めて買ったモーラナイフのコンパニオン

コンパニオンは、ある程度バトニングはできますが、木の硬さによっては無理もあります。どのナイフもそうですが、叩く場所を間違えるとナイフが傷みやすくなってしまうので、正しく使うことが大切です。

木の枝を細く尖らせて、栓を作っている様子(チャークロス作りをしている様子)

お料理の際、「断面をキレイにカットして、おしゃれに盛り付けよう!」と思うと、正直向いていないナイフです。

にんじんやじゃがいもを切ると、「切る」より「割れる」といった感じ。

野外でよく作るカレーや煮込み料理などは、火を通して断面が崩れるものが多いので、私は全然気にならず料理に使用しています。

モーラナイフコンパニオンの詳細

全長約219mm
刃長約104mm
刃の厚み約2.5mm
重量 約84g(ナイフのみ)
鋼材ステンレススチール
ハンドル材ラバー
AmazonHPより出典

ナイフの背で着火ができないってどういうことなの?

ファイヤースターターというのは、メタルマッチとも呼ばれる摩擦発火式の金属の棒のことです。この棒を削り発火させることで、着火ができる火起こし道具。この棒を専用のストライカーで削るのですが、ナイフの背の形状によっては、削ることができるナイフがあります。

ただコンパニオンの背でファイヤースターターでの着火はできません

ファイヤースターターを購入するとストライカーと呼ばれる金属の板がついてくるので、ナイフで必ずしも削らなくてもOKです。

ファイヤースターターについて詳しく知りたい方は、こちらの別記事を参考にどうぞ。

万が一に備え着火できるナイフがいい場合は、コンパニオンスパークというナイフが着火に対応しています。

小さいファイヤースターターがセットになっているので、アウトドアでミニマムサイズで着火の楽しみたい方には、いいですよね!

ステンレスにはない、メンテナンスを楽しみたい「炭素鋼+コスパ良し」の1本が良ければ、コレ一択!

私には最初の一本としてこれを選ぶ勇気はなかったなぁ

モーラナイフには、数え切れないくらいのラインナップがありますが、エントリーモデルのコンパニオンシリーズは、ナイフを使うことを楽しめる要素は全部詰まっています

ナイフビギナーには、ちょうど良く、私自身もとても気に入っています。

錆びないステンレスは扱いも簡単で、うっかりしていても大丈夫。

ファーストナイフとして大満足だったなぁ

色々ナイフを購入しましたが、いちばん最初に買ったコンパニオンを今もよく使っています。

モーラナイフ ガーバーグは、パワーとバランスが最強のナイフ

コンパニオンと同様、スウェーデン王室御用達のモーラナイフから販売されているガーバーグ。総合的に使いやすいガーバーグは、ナイフ好きな人たちにも好まれる人気のナイフです。

ハンドルやナイフの背もエッジが立っていて、シャープなシルエット!

ナイフのハンドルから突き抜けているのが、ナイフの鋼材で、フルタングと呼ばれるナイフになります。

モーラナイフ ガーバーグ
総合評価
( 4.5 )
メリット
  • フルタングでパワーがあり、頑丈でバトニングしやすい
  • ステンレスで錆びにくくお手入れ簡単で長持ち
  • ナイフの背とグリップエンドでファイヤースターターの着火可能
  • グリップが硬く握りやすく、力をかける作業にも安心
  • オプションでアクセサリーを追加し、自分好みにアレンジ可能
デメリット
  • コンパニオンと比較すると高価格
  • カラーバリエーションがないこと
  • 重量があるので、慣れが必要

ナイフに使用されている鋼材は、14C28Nステンレスと言って、スウェーデン鋼で有名なスウェーデンのサンドヴィック社で開発されたステンレス鋼材。 刃持ち、耐食性に優れたアウトドアナイフとしては、魅力的な鋼材なんですね。

個人的には、自国の素材を使いナイフを作っているところが好きだなぁ。

ハンドルは、ポリアミドという素材が使用されています。ポリアミド樹脂の特徴は、プラスチックの中でも融点が比較的に高く、耐衝撃性や耐防水性が高い素材です。

ポリアミド樹脂は蜘蛛の糸より細く、絹よりも美しく、鋼鉄よりも強いといわれ、合成繊維として、ストッキングに用いられたのが最初です。

繊維素材で使われるように伸ばしても耐える靱性と表面がかたく、こすれても摩耗しない優れた耐摩耗特性をもっています。

REXtac公式 HPより引用

このガーバーグは、とにかく見た目もカッコよく重厚感があり、ナイフの所有欲も満たしてくれる1本です。

コンパニオンと比較すると、金額は大分アップしますが、使い勝手や素材からも納得の価格です。

アウトドアが初めてでも、ハードな使用を想定してなら、ガーバーグを最初の1本に選ぶのも!

こんなナイフを使いこなたら、カッコいいなあと思います。

全長229mm
刃長109mm
刃の厚み3.2mm
重量 約170g(ナイフのみ)
鋼材スレンレス鋼
ハンドル材ポリアミド
AmazonHPより出典

炭素鋼にこだわりたいならガーバーグ ブラックカーボンも!

錆びにくいステンレスのガーバーグをご紹介しましたが、切れ味が鋭いカーボンスチールのガーバーグも販売されています。

耐腐食性をアップさせるために、錆びにくいDLC(ダイヤモンドライクカーボン)という加工をすることにより、錆びにく苦しているナイフが、「ガーバーグ ブラックカーボン」です。

アウトドアで使っていたら、なんだか玄人感を感じてしまいますね。

ブレードがブラックでカッコいいんです!!

錆びにくくしている加工ですが、研いだりすると、出てくる面は、カーボンスチールなのでメンテナンスは、しっかりする必要があります。洗いっぱなしでなく、油を塗っておくだけでいいそうです。

どのナイフもよく見えて迷っちゃうなぁ。。。

料理だけなら!バラデロ社 ラギオール(ライヨール) フォールディングナイフ

フランスのバラデロ社のラギオール(ライヨール)は、ハンドルの曲線やデザインが美しく定評のあるステンレス素材を使用しているフォールディングナイフです。ラギオールというのは、メーカー名ではなく、フランスの田舎の村の名前です。

ミツバチの紋章が愛らしく、ナイフ側面のギヨシャージュと呼ばれる金属加工の技術もみているだけでうっとりしてしまいます。

中央についているのがミツバチ。ナイフ側面の装飾が見事です。

美しいカトラリーの数々も作っていて、世界中で人気があります。レストランでこのミツバチの紋章が入ったナイフやフォークを使ったことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

カトラリーは折り畳みではないですが、すらっとした佇まいが、気品ありかっこいいカトラリーで魅力的なんです。

ラギオール フォールディングナイフ
総合評価
( 3.5 )
メリット
  • 装飾美と機能美が優れている
  • コンパクトで、アウトドア以外での使用にも向いている
  • 食材が薄く綺麗にきれ、料理が楽しくなる
  • ステンレスの鋼材のクオリティーの高さ
  • 価格がリーズナブル
デメリット
  • アウトドアでは、料理の使用のみに限定される
  • バトニング不可

本場フランス製はお値段もいいのですが、こちらのナイフは、パキスタン製で手の届きやすい価格帯です。

アウトドアで薪割りをしたりハードに使う予定がない方にとっては、日常使いもでき、どんなシーンでも活躍できそうですね。ハンドルのオリーブが柔らかい印象で、高級感があり、持っているだけで気持ちも上がります。

木の温もりとナイフのハードな印象のコントラストが魅力的だね!

ナイフに入っている440という数字は、ステンレス鋼材の種類で、非常に錆に強く、硬度があまり高くないのが特徴です。

クロム18%を含む愛知製鋼製ステンレス鋼です。硬度が高くないため、本格的な刃物には通常使われませんが、錆に強いためダイビングナイフ等に使用されています。

おやつの時間に使うだけで贅沢な気分に。お客さんの前でナイフを使ったりするときには、「素敵なナイフだね。」と言っていただけ嬉しくなってしまいます。

オリーブのハンドルが野外だけじゃなく、お家でもオシャレ。

コンパクトになるので、デイキャンプのお供にもピッタリです。

ケーキ断面もシャープに切れます。

包丁のように、断面がキレイに切れるので、カットするのが気持ちいいです。ナイフの刃の長さは、92mmとそれなりに長いので、玉ねぎ一個も簡単に半分に切れます。

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シーンを選ばず使える品のあるナイフは、アウトドア目的でなくてもついつい手にしたくなるナイフです。キャンプでは、料理やロープを切ることもできます。毎日でも使える魅力がギュッと詰まったナイフが、ラギオールのフォールディングナイフです。

余裕があるなら、シースナイフ+フォールディングナイフの2本持ちも、使い分けできるのでおすすめです。

アウトドア沼の私は、メインのナイフと2本持ちで活用してます。

全長200mm 収納時/110mm
刃長92mm
刃の厚み記載なし
重量36.29 g
鋼材440 ステンレススチール
ハンドル材オリーブウッド
AmazonHPより出典

ラギオールは、ソムリエナイフも有名です。緩やかなカーブとシャープなラインが美しすぎますね。これでワインを開けたら、何を飲んでもおいしそうです。

初めてのナイフを購入するにあたり質問あれこれをまとめてみました。

自分が使いやすいナイフの長さってあるの?

ナイフは、厚さも長さもそれぞれです。手を開いてみてください。手首から人差し指の付け根までの長さが、その人の一番扱いやすいナイフだと、モーラナイフジャパンインストラクター越山哲老さんに教えていただきました。

その長さより、長いものは長いと意識して使う。短いものは、短いと意識して使うことで、安全に使うことができます。

アウトドアで子どもが使うためのおすすめナイフはありますか?

モーラナイフから販売されているエルドリスが、おすすめです。ブレードの長さは、子供の手のひらにも収まるくらいで短いので、一般的に販売されているシースナイフより安全に使えます。ナイフの背で、ファイヤースターターで着火できるタイプもあります。
コンパクトではありますが、子ども用ナイフとして販売されているわけではないので、大人も十分満足して使用できるナイフのクオリティーです。我が家は、子どもが幼稚園年長さんの時に購入し、親子で使っています。

ナイフのお手入れ方法は?

使用後は、キレイに洗って水気を拭き取っておきます。錆が気になるナイフは、油を薄く塗っておくと良いでしょう。定期的にナイフのメンテナンスは、必要になってきます。ナイフの切れ味が悪くなってきたら、砥石で研いで切れ味をキープしましょう。おすすめ動画は、CAMP HACKのナイフの達人に習うモーラナイフの研ぎ方です。(以下にリンクを貼ってあります。)

ナイフの研ぎ方ってどうするの?スカンジグラインドの研ぎ方をご紹介

ナイフを買うのは良いけど、どうやってメンテナンスするの?

そんなお悩みを解決してくれるおすすめYou Tubeをご紹介します。

モーラナイフジャパン公認インストラクターの越山哲老さんによる、わかりやすい解説付きの動画です。研ぎ方だけでなくトークも面白いですよ!

私自身も実際に越山さんに教えていただき、初めて買ったコンパニオンを自宅にある砥石で研いでいます。

砥石は我が家にあっても、研ぐのはもっぱら夫でした。そんな私も、ついに砥石デビューをしたのは、アウトドアナイフがきっかけでした。

自分でメンテナンスできると、ナイフに愛着が湧いてくるよね。

刃物に関する法律を知って、安全に使おう!

最後に刃物に関する2つの法律をご紹介します。キャンプやアウトドアで刃物を使用することは、当たり前となっていますが、決められたルールに従って使うことで、自分だけでなく周囲の人の安全も確保できます。

銃砲刀剣類所持等取締法による規制

銃砲刀剣類所持等取締法第22条は、刃体の長さが6センチメートルをこえる刃物については、「何人も、業務その他正当な理由による場合を除いては、これを携帯してはならない。」と定め、これに違反した場合は2年以下の懲役又は30万円以下の罰金を設けています。

警視庁HPより引用

刃体の長さが6cmを超える刃物携帯は禁止されています。

業務とは

社会生活上の地位に基づき、反復継続して刃物を使用することがその人にとって仕事であり、刃物を使うことが業務にあたる場合(例えば調理師が仕事場に行くため包丁をバッグに入れて持ち歩くなど)をいうと解されています。

正当な理由による場合とは

社会通念上正当な理由が存在する場合であり、例えば、店から刃物を購入して自宅に持ち帰るような場合等をいいます。
繁華街等で「からまれると困るから…」などの理由で護身用に持ち歩くのは、正当な理由には当たりません。

携帯とは

自宅又は居室以外の場所で刃物を手に持ち、あるいは身体に帯びる等して、これを直ちに使用し得る状態で身辺に置くことをいい、かつ、その状態が多少継続することをいうとされています。

警視庁HPより引用

キャンプに行く途中すぐ手に取れる場所にナイフを置かず、ケースの中やバックの中きちんと収納して運ぶようにしましょう。

軽犯罪法による規制

「正当な理由がなくて刃物、鉄棒その他人の生命を害し、又は人の身体に重大な害を加えるのに使用されるような器具を隠して携帯していた者は、拘留又は科料に処する」とされています。

つまり、上記銃砲刀剣類所持等取締法に該当しないものであっても、取り締まり対象となる場合があるわけです。正当な理由がなく、刃物などを隠して携帯することは、人の殺傷などの犯罪に結びつきやすいことから、そのような行為が禁止されているのです。

警視庁HPより引用

凶器を隠し持っていることは、禁止されています。

すぐに手に取れる場所にナイフを置かないことが大事ですね。ナイフはアウトドアライフを楽しむために欠かせませんが、自分を守る道具にもなり、使い方を間違えると凶器にもなりえます。

マナーを守って、みんなが安全にキャンプを楽しみたいですね。

ファーストナイフにおすすめなアウトドアナイフをまとめてみました

初めてアウトドアナイフを買うならこれがおすすめ!という愛用中のナイフをご紹介しました。

ブッシュクラフトとなると、ごついハードな印象のナイフも多数ありますが、ミニタリーテイストが強すぎたりで、女性の私には正直手に取りにくいと感じていました。そこでワイルド過ぎず、品があり持っていたくなるナイフをチョイスしました。

どのナイフもデザインだけでなく、実際に使ってみて、実用性もバッチリ。

どうしても最初のナイフ選びに迷ったら、私はこう考えています。

初めてのナイフは、錆びにくくメンテナンスしやすいステンレス製のシースナイフがおすすめです。

ナイフは、シースナイフ、フォールディングナイフ、ツールナイフと三つの種類に分かれています。

シースナイフがおすすめな方

  • バトニングやフェザースティックが作りたい
  • パワーのあるナイフが欲しい

ご紹介したナイフはこちら⇩

スウェーデン王室御用達モーラナイフ

◇ファーストナイフにおすすめなコンパニオン

◇ファイヤースターターで着火したいならコンパニオンスパーク

◇ステンレスじゃない炭素鋼でコスパ良しコンパニオンヘビーデューティ カーボン

◇パワーのあるフルタングのガーバーグ

◇パワーも吸い付くような切れ味の炭素鋼!ガーバーグ ブラックカーボン

フォールディングナイフ・マルチツールがおすすめな方

  • アウトドアでは料理だけを楽しむ方
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野外でナイフを使う時は、アウトドアグローブをすると、皮一枚あることで怪我を防ぐことができます。

おすすめグローブは黄色が目印のグリップスワニーのグローブです。別記事に詳しく使用レビューを書いているので、参考にどうぞ!

それでは、皆さまの素敵な日々にイロドリを。

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