【焚き火好き必見】失敗しない!チャークロスの作り方を動画付きで解説

チャークロスの作り方
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ブッシュクラフトLIFEWORKでは、読者の皆さまのアウトドアライフにイロドリを!をテーマに、
アウトドアインストラクターアシスタントである筆者の体験レビューを、丁寧に解説し、楽しく遊ぶ提案をしています。
ブッシュクラフトとは、森の生活技術を応用したアウトドアの遊びのことです。

焚き火経験者なら一度は、

なかなか火がつかないなぁ〜

そう感じたことはありませんか?

試行錯誤してやってみても、なかなか火がつかないと、気持ちも穏やかじゃいられないことも。

そんな時は、持続性のある炎を生み出すチャークロスを使えば、スムーズに火が起きます。

チャークロスとは、綿の布を空焼きにして炭化させたものです。

一見ペラペラの小さな黒い布ですが、じっくり燃えていき燃焼時間が長いのが特徴です。

火起こしの火口には

  • 新聞紙
  • 落ち葉
  • フェザースティック

などを、使ったことがある方も多いのではないでしょうか。

今回は、この火口と合わせて使用でき、着火剤の役割を持つチャークロスの作り方を紹介します。

安定した炎を作り出せ、火起こしのスタートアップに絶大な威力を発揮してくれます。

一見玄人っぽいチャークロスですが、着火のしやすさが格段にアップするので、初心者こそおすすめできます。

ボッ!と燃える枯葉と違い、じっくり燃えていくため、慌てず落ち着いて火起こしができます。

わずか10分程度で作れるチャークロス。要らないハギレと缶を使用して作れるので、低コスト。

焚き火を眺めたり火を育てるのも楽しいですが、火起こしの過程も楽しいものです。

チャークロス作りは、自分で火を起こす火口を作る達成感があります。

お手軽だけど持っていると心強いアイテム、チャークロスを手軽に作ってみませんか。

この記事はこんな方へおすすめ
・火起こしの種類を増やしたい
・着火剤を使わず火起こしをスムーズにしたい
・チャークロスを自分で作りたい

この記事を読むとこんなことがわかります

  • チャークロスを使用しファイヤースターターで着火する方法
  • チャークロスの役割を理解し、火が起きる過程への理解が深まる
  • チャークロスを野外で簡単に自作できるようになる
タップできる目次

チャークロスとは、炭化した布

Charcross

チャークロスは、コットン100%の布を空焼きにして作った布のことです。

この布は、炭化しているので、着火しやすくよく燃えます

バーベキューでの炭を思い出してみてください。

炭は、枯葉と比べるとあっという間に燃え尽きないで、じわじわと長時間燃え続けます。

チャークロスも炭化しているので、小さいですが、じっくりゆっくり燃えます。

そのため他の火口と組み合わせて着火剤として活用できる優れもの。

どうやって火がつくの?
火打ち石やファイヤースターターなどの弱い火花を飛ばし、チャークロスを赤熱状態(火がつき赤くなっている状態)にし、他の火口(枯葉など)を使って、発火させて火を起こします。

詳しい火の付け方は、下記で紹介していきます。

チャークロスを使うメリット・デメリット

火打ち石やメタルマッチを使いたいが、麻紐だけではどうしても火がつかない、

という時に役立つのがチャークロスというティンダーである。

ブッシュクラフトー大人の野遊びマニュアル 川口拓著 誠文堂新光社

チャークロスは、焚き火を楽しむために絶対に必要なものではありません。

ただ、チャークロスがあることで火をつけるまでの時間が短くなり、火起こしがよりスムーズになります。

火起こしに時間を取られず、自由に使える時間が増えるのは、有難いことです。

メリット
デメリット
  • 火がつきにくい環境でも使え便利
  • 遊びながら焚き火で簡単に作れる
  • 低コストでできる
  • 初心者には難しそうなイメージ
  • チャークロスは湿気に弱い
  • チャークロス単体では炎にならない

チャークロスを持っているだけでは炎にならないので、実際に体験し使い方を覚えておくことが大切です。

チャークロスを作るための道具

チャークロスは、コットンの布を使い、簡単に自作できます。

  • スチール製の蓋付きの缶(茶筒、お菓子の缶など)
  • コットン100%の布
  • グローブ
  • 木の棒
  • ナイフ
  • ペグ1本

缶は、アルミでは溶けてしまう可能性があるので、スチール缶を使用

蓋付き缶がない場合は、スチール缶の上部をくり抜き、ホイルをかぶせて作る方法もあります。

グローブは、空焚きした缶を火の中から取り出すのに必須。

ペグは、缶に簡単に穴を開けるために使います。ナイフ一本で缶に穴を開けれる方は不要です。

・布は、コットン100%で、繊維の密度が濃い布が良い(帆布など)
・使わなくなったタオルやTシャツを再利用できる!

焚き火でチャークロスの作り方

動画の詳細は、こちらで説明していきます。

items
トンカチ代わりにバトニング用の棒を代用

安定した焚き火を作ってから、道具を揃えて作り始めていきます。

ナイフは、モーラナイフコンパニオンを使用しています。

STEP
缶に穴を開ける

缶の蓋の中央にペグを使って穴を開け
トンカチや重さのある木を使って、上から叩く

Charcross
STEP
缶の栓を作る

開けた穴の栓に使用するため、細い木の枝の先をナイフで削る

STEP
缶に布を入れる

あらかじめ切っておいた布をふんわり重ねて、缶に入れ蓋をしっかりする
(木で作った栓はまだ使用しない)

Charcross
STEP
缶を焚き火に投入
Charcross

焚き火の炎が出ているところへ、缶を入れる
時々向きを変える

しばらくすると、開けた穴から煙が出る

STEP
煙が止まったら、缶を取り出し、蒸らす

煙が止まったら完成したサイン

缶を取り出し、木で作った栓をして置いておく

Charcross
STEP
缶が冷めたら、チャークロスを取り出し完成!

缶が冷めたら開けてみましょう
真っ黒な布になっていれば出来上がり!

Charcross

作り方はシンプルです。

たくさん作りたくなってしまいますが、パラパラと形が崩れやすく、湿気に弱いです。

チャークロスは湿気に弱いので、作りすぎに注意しましょう

【もっとワイルドに空き缶を使ってチャークロスを作る方法】

1、スチール缶の蓋を削り取り、空焚きするための容器を作る

2、布を缶の中に詰め、アルミホイルでしっかり蓋をする

3、蓋をしたら、ホイルに直径数ミリの小さな穴を開ける

4、缶を強火にかける

5、煙が出なくなったら、取り出し冷めたら布を取り出す

(ブッシュクラフトー大人の野遊びマニュアル 川口拓著 誠文堂新光社 参照)

チャークロス失敗した?と思ったら、もう一度火に入れよう

缶を開けてみて、真っ黒になっていればOKです。

缶を開けるの、まだ早かった!!!

というときは、もう一度火の中に入れましょう。

一度開けてしまっても大丈夫。手順をSTEP4から繰り返し行います。

再度行い、黒くなっていれば、チャークロスの完成です。

チャークロスで火起こしをする方法

making fire tools

まずは、焚き火を組み、火をつけるだけの状態にしておきます。

【チャークロスで火起こしするための必要な道具】
・ファイヤースターター
・チャークロス
・麻紐をほぐしたもの
・グローブ

1、出来上がったチャークロスにファイヤースターターで着火

making fire using a fire starter

ファイヤースターターとは、金属製の棒(ロッド)を金属の板(ストライカー)で擦り、火花を飛ばし着火させる道具。

チャークロスは、薄くて軽くて繊細。
少しの風でもすぐに吹き飛ばされちゃいます。

落ちている石を重石に使ったり、自分の体で風を遮ったりし、飛ばない工夫しましょう。

そして何度も触りすぎるとすぐに細かくちぎれてしまうので、慎重に扱います。

フェザースティックに着火するより簡単に、
チャークロスに火花を飛ばせます。

利き手にストライカーを握り、反対の手でロッドを持ち、上から下に向かってストライカーでで金属を削ります。

making fire with Charcross
チャークロスに火花が飛ぶと、赤くなるのですぐわかります

ファイヤースターターを使って着火経験がある方がスムーズですが、初めてでもコツを掴めば大丈夫です。

ファイヤースターターの素材は、マグネシウムとフェロセリウム2種類があります。

初心者でも大きい火花を飛ばしやすいのは、発火点が低いフェロセリウムのファイヤースターター

私が子どもたちと一緒に使用しているのは、こちらです。

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  • 詳しいファイヤースターターの使い方が知りたい
  • ファイヤースターターで上手く火花が飛ばせない
  • 色々ありすぎて、どれを買ったらいいのかわからない

そんな方は是非こちらの詳細記事を参考にどうぞ。

2、チャークロスを麻紐で包み、息を吹きかける

Jude

火花が飛んだチャークロスを

ほぐした麻紐で優しく包み、手に持ちます。

下から、「ふーーーーーーーーーーー」と息を吐きます。

細く長い息を何度か吹きかけると、

ぼっ

と赤い炎に変わります。

燃える条件は、熱、燃料、酸素。この3つです。

熱と燃料が揃っているところに、酸素を送りこみ炎が生まれます。

火がつかないという時は、どれかの条件が足りていない現象なのです。

つかない時は、3つの条件を確認してみると、火がつかない原因を見つけ出せます。

・チャークロスを麻紐で包み、息は下から上に向かって吹きかける
・麻紐がなければ、枯れ葉で包んでもOK!

ほぐした麻紐だけにファイヤースターターで火をつけると、一瞬で燃えつきてしまいます。

この火花を飛ばしたチャークロスとほぐした麻紐を合わせることで、燃焼時間が伸びます

【チャークロスの使い方】
1、ファイヤースターターでチャークロスに火花を飛ばす
2、火花が飛んだチャークロスをほぐした麻紐で包み、息を吹きかける
3、炎が出たら、組んである焚き火の中に入れる

作ってみたいけど、材料がない。そんな時は、こんなキットも用意されています。

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チャークロスの保管方法

チャークロスは、とても繊細なアイテムです。

布を炭化させたものなので、少し触れるだけでパラパラと粉になってしまいます。

そこで、チャークロスを作った時の缶の中に、チャークロスと麻紐を入れておくと、形が崩れにくくなります。

茶筒より小さい缶を使うとコンパクトに携帯できます。

ブッシュクラフターの皆さんは、自分のお気に入りの缶に火起こしセットを入れて持ち歩いています。

もっとブッシュクラフトを深めたい方へおすすめ読本

ブッシュクラフトー大人の野遊びマニュアル 川口 拓 著 誠文堂新光社

この一冊でブッシュクラフトの世界観を楽しめる、まさに大人のガチ野遊びマニュアル。

チャークロスってなんだろう?って思った時に、索引から簡単に調べられ、分かりやすい言葉で解説されています。

サバイバル技術でキャンプを楽しむスタイルを、ちょっと取り入れるだけでいつものキャンプがぐっとディープな世界へ突入。

著者の川口拓さんは、2001年より自然学校「WILD AND NATIVE」を主催し、現在Japan Bushcraft Schoolの校長。

ググって出てくることより、ずっとマニアックな情報!面白く新鮮です。

次は何して遊ぼうかなと思う方は、全部なんてやりきれないほど!

外遊びできない時のおうち時間にもぴったりで、頭の中でワクワクしながら楽しめます。

そんな読み応えのある一冊です。

まとめ

今回は、チャークロスの作り方と使い方を解説しました。

チャークロスとは、炭化した布のことで、火起こしに火口として使える便利なアイテム。

チャークロスを作るためには、スチール製の缶、コットンの布が必要です。

チャークロスの作り方

  1. 缶に穴を開ける
  2. 缶の中に布を入れ、焚き火に投入
  3. 煙が止まったら焚き火から取り出し、栓をする
  4. 冷めたら、布を取り出し完成

・チャークロス単体では炎が出ない
・麻紐をほぐしたもの、枯れ葉など他の火口と組み合わせて使用
・湿気に弱いので保管に気をつける

初めてチャークロスで着火した時、火が起きる喜びをより実感でき、感動が止まりませんでした。

火起こしの過程を楽しみ、焚き火時間をもっと充実させてみませんか。

それでは、皆さまの素敵な日々にイロドリを。

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この記事を書いている人
ムスカリ

ブッシュクラフトLIFEWORKの運営者

アウトドアインストラクターアシスタント

小学校サバイバルレッスンゲストティーチャー

危険生物対策アドバイザー

チャークロスの作り方

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