【太陽光で火起こし体験】サバイバルレンズ&虫眼鏡で焚き火する方法

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ブッシュクラフトLIFEWORKでは、読者の皆さまのアウトドアライフにイロドリを!をテーマに、
アウトドアインストラクターアシスタントである筆者の体験レビューを、丁寧に解説し、楽しく遊ぶ提案をしています。
ブッシュクラフトとは、森の生活技術を応用したアウトドアの遊びのことです。

焚き火を起こすのに、使う道具は色々あります。

きっとご自身のお好きな着火スタイルがあるのではないでしょうか。

今回は、大人も子どもも夢中になる
レンズで太陽光を集め、着火させる方法をご紹介します。

学校の理科の実験でも黒い紙をが燃えた!という実験をした方も多いのではないでしょうか。

学校で使うのは、虫眼鏡が定番ですが、

なんと、サバイバルレンズというなんとも興奮する専用アイテムが販売されています。

サバイバルレンズとは、虫眼鏡のガラス部分だけのもので、光を集めて、着火することができるサバイバルアイテム。

サバイバルレンズを使って火起こしを楽しむと、タイムスリップしたかのようなワクワクする楽しさを味わうことができます。

「本当に太陽光で火がつくんだ!」と、

頭では理解していることを実際に体験する感動は、忘れられません。

太陽パワーが強くなっていくこれからの季節にぴったりな火起こし方法です!

いつもとちょっとだけ違う方法で、焚き火を起こして楽しんでみませんか。

この記事はこんな方へオススメ!
・子どもと一緒に火起こしがしたい
・いつもと違う火起こし方法を知りたい
・のんびり火起こし自体を楽しみたい

この記事を読むとこんなことがわかります

  • 太陽光を活用した火起こしの方法
  • サバイバルレンズと虫眼鏡の取り扱い方法
  • 燃焼の3大要素を知り、火がつかない時に役立てる方法
この記事を書いている人
ムスカリ

ブッシュクラフトLIFEWORKの運営者

アウトドアインストラクターアシスタント

小学校サバイバルレッスンゲストティーチャー

危険生物対策アドバイザー

タップできる目次

サバイバルレンズとは

サバイバルレンズとは、太陽光で火起こしできる厚みのある凸レンズのことです。

虫眼鏡のレンズだけを取り出したような形で、虫眼鏡より厚みがあります。

そのため、太陽光が短時間で集まりやすく、着火しやすくなっているサバイバルアイテム。

チャークロス(コットンの布を炭化させたもの)に着火したものを、他の焚き付けと組み合わせ炎にし、安定した炎を作っていきます。

よく晴れた日なら、サバイバルレンズだけで、麻紐やティッシュに着火も可能だそうです。

私が購入したレンズはこちら。

¥980 (2022/05/09 21:22時点 | Yahooショッピング調べ)

レンズ単体と収納用の小さな袋がついています。

「TDC」とは、アメリカのライフルパーツメーカー。

レンズサイズは、LサイズとSサイズです。

  • Lサイズは、直径50mm
  • Sサイズは、35mm

Lと言っても、このサイズなので、持ちやすくて気に入っています。

百科事典によると、太陽光を一点に集め火を起こす方法は、古代ギリシャや中国で行われていたようです。

サバイバルレンズでの火起こしには、ロマンがあるなぁ〜

学校でも太陽光で火をつける実験をするからと思いがちですが、黒い段ボールが丸く焦げて燃えるところまでです。

娘の話によると、中にはボーっと燃えた子もいるようですが、学校では、炎を起こす実験ではないはず

太陽光で火を起こし、

  • お茶を飲む
  • マシュマロを焼く

など、

ゆっくり火起こしを楽しめるのは、おうちならではの体験です。

今回は、太陽光を使用して、着火をする方法を解説していきます。

レンズは傷をつけないように、優しく扱います

レンズで火起こしするメリット・デメリット

check

太陽光で着火は、レンズと火口(火をつけやすい最初に燃やすもの)があれば、可能です。

レンズは、ライターやファイヤースターターのような消耗品ではないので、管理さえ気をつければ、ずっと使える優れもの。

非常時にも役に立つアイテムとしても有効です。

太陽光で火起こしメリット
太陽光で火起こしデメリット
  • レンズは消耗しない
  • 太陽光さえあれば火起こし可
  • 子どももできる火起こし方法
  • レンズの保管に気を遣う
  • 太陽が出ていないと火起こし不可
  • 炎にするまでにコツが必要

太陽光で火起こしする場合の、最大のデメリットは、太陽が出ていなかった場合です。

その場合は、他の着火アイテムを使用します。

少しでも太陽が出ている時間があればその間に火おこしをして、長時間維持していくことも可能です。

どんな環境でも火起こしできるように、他の着火方法も知っておくと役立ちます。

雨にも強いファイヤースターターの使い方も知っておきたい方はこちら別記事を参考にどうぞ。

▶︎ファイヤースターターを使っての火起こし方法を丁寧に解説

虫眼鏡とサバイバルレンズの違いは、レンズの大きさ&厚さ

虫眼鏡とサバイバルレンズは、レンズの厚さが異なります

サバイバルレンズの方が、ダントツ厚いです。

手持ちのものを比較すると、その差約5mm。

厚みのあるレンズは、焦点距離が近い(倍率が高い)ので、
火起こしに向いています。

虫眼鏡でもできるけど、サバイバルレンズが発火までの時間が短くなるということですね!

凸レンズの基本的特徴

・入射した平行光束を収束させる働きを持つ

・回転対称なガラスで、軸から離れるほど内側に屈折するように傾けた形状(ふちより中央が厚い形状)にすれば、光が集まるようにすることができる

(Wikipedia参照)

虫眼鏡とサバイバルレンズの特徴をまとめてみました。

虫眼鏡の特徴
サバイバルレンズの特徴
  • レンズの直径64mm
  • レンズの厚さ5mm
  • サバイバルレンズより厚みがない
  • 持ち手があり、持ちやすい
  • レンズの直径は50mm
  • レンズの厚さ10mm
  • 虫眼鏡より厚みがある
  • レンズなので、持ちにくい
magnifying glass

実際にレンズだけを持って同じ姿勢を維持するのは、なかなか難しいです。

お子さんには、持ち手がある虫眼鏡が、安定感がありオススメ!

太陽光を活用する火起こしに必要な道具

survival lens

麻紐をほぐしたもののかわりに、

枯れてふわふわした植物や葉っぱを使い、火種を作ることも可能。

ほぐした麻紐は、包みやすく持ちやすいので、
まずは麻紐が扱いやすいです。

火傷防止に必ずグローブを使用します。

燃焼に必要な3大要素:空気・熱・燃料

火起こし方法は、色々あります。

どんな道具を使っても、

燃焼の三大要素
酸素

燃料
が揃っていることが条件となります。

逆に言えば、この3つさえ揃っていれば、火が起こせるということです。

太陽光を使って着火をする場合

酸素→ある
熱 →太陽光
燃料→黒くて燃えやすいチャークロス

というふうになります。

今、空気に含まれている酸素は、約20パーセント

大昔は、地球の大気に酸素はありませんでした。

植物が生まれて、空気中に酸素がたくさん含まれるようになっているのです。

そして、燃え続けるために必要なものが、

重力があること

無重力だと上昇気流が起こらず、新しい酸素が供給されません。

新しい酸素がないまま、燃え続けるのは、難しいのです。

重力のおかげで、気体が対流して燃え続けるという科学。

本当に面白い世界です。


キャンプできるのも、焚き火できるのも
地球でよかった!

と大袈裟にも思わずにいられません。

理科が大嫌いだった私が、こういうことに興味が持ててているのは、ブッシュクラフトに出会ったおかげです。

(ガリレオ工房の炎のひみつー燃焼の化学ー さ・え・ら書房 監修:滝川 洋二 参照)

この本は、炎の不思議を最初から最後までストーリー仕立てで語ってくれるので、構えなくても読める一冊。

主人公は、高校一年生で、お父さんやおじいちゃんなどとの会話の中で、気づき学んで成長していきます。

説明に専門的な言葉もなく、科学や理科の知識がなくても大丈夫です。

小学校高学年くらいのお子さんであれば、楽しく一緒に読み進めることができます。

実際、この本に載っているロウソクの実験を、理科嫌いの我が家の5年生にしてあげたら喜んでいました。

お子さんとのコミュニケーションにも役立つこと間違いなしです。

サバイバルレンズ・虫眼鏡を使って火起こしの方法

preparing bonfire

まずは、木を組んで焚き火の用意ができたら、スタートです。

焚き火の組み方、火床の作り方について知りたい方は、別記事に詳細をまとめています。

▶︎焚き火を始めるための事前準備について

STEP
安定した場所を見つけ、地面からの湿気をブロック

今回は、落ちていた木の板を下に敷いて。

地面に置くと、あっという間に湿気を含んで着火しにくくなってしまうため、直置きは避ける

STEP
チャークロスを固定し、レンズで光を集める
making fire with survival lens

レンズで光を一箇所に集め、小さな丸い光にする

STEP
チャークロスに着火
making fire with survival lens

レンズを固定し同じ場所に光を集めていると・・・

making fire with survival lens

チャークロスから煙が出てくる!

その煙の元が、赤くなっているのが見えたら、火がついた証拠

火がついても、チャークロスはゆっくり燃焼していくので、ここで一旦落ち着き次の段階へ。

STEP
チャークロスをほぐした麻紐で包む

あらかじめほぐしておいた麻紐の中央にチャークロスをふんわり包み込む

STEP
チャークロスを包んだ麻紐に向かって、空気を送る

チャークロスがある部分に向かって、「ふーーーーっ」と長い息を吐き空気を送る

この時、下から上に向かって息を吹きかけることがポイント

STEP
炎が上がったら、落ち着いて焚き火に入れる
making fire

炎が突然上がるので、びっくりしますが、落ち着いて

これを、組んでおいた焚き火に入れる

焚き火には、すぐに火がつく細い小枝や、枯れ葉、フェザースティックなどを予め用意しておく

焚き火のすぐ横で着火をし、すぐに、焚き火に炎を移せるようにしておくことが大事

麻紐を「ふーーーーーー」っと吹いていると、どんどん煙が出てきます。

煙が出てこなかったら、チャークロスの火が消えてしまったということ。

もう一度スタートから、始めます。

実際にやってみると、天気のいい暑い日は、すぐに火がつくけど、

空気が冷たく、風が吹いている環境では、着きにくいということを体感しました。

空気、熱、燃料の燃焼の3大要素のうち、熱が足りていないからです。

そんな風に、着かない理由を探ってあげるとあと何が必要なのかがみえてきます。

火がボッ!とつくと、怖くてすぐ手を離してしまった私。。。

必ずグローブをして着火を行い、すぐに手を離しても大丈夫なくらいの焚き火との距離で行うのをオススメします。

チャークロスに火が付かないときは、どんな時?

・燃焼の3大要素である空気、熱、燃料のどれがが足りない時
・チャークロスが、湿気ている時

チャークロスは湿気に弱いので、管理に気をつけます。

チャークロスの簡単な作り方

チャークロスとは、炭化したコットンの布であり、火起こしの火口として使用する道具です。

この黒い布チャークロスは、簡単に自作することができます。

チャークロスを自作して、焚き火をサバイバルレンズで起こすなんて、ワクワクしちゃいます。

チャークロスを作るために必要なもの

  • スチール製の缶
  • コットン100%の布
  • 缶の栓に使う木の棒

チャークロスの作り方

  1. 缶に穴を開ける
  2. 缶の中に布を入れ、焚き火に投入
  3. 煙が止まったら焚き火から取り出し、栓をする
  4. 冷めたら、布を取り出し完成

布が真っ黒になっていなかったら、蓋を閉めてもう一度火にかければ大丈夫

初めて太陽光で着火をチャレンジするのであれば、

  • チャークロスを作る日
  • サバイバルレンズで火起こしをする日

と言う感じで、日を分けると、落ち着いて楽しめます。

自分で作ってみたい方は、別記事でチャークロスの作り方の詳細を紹介しています。

手順も道具も少なく、簡単なので、興味があれば楽しめること間違いないです。

一式セットになった自作用のキット販売もあります。

手作りまではしなくてもと思う方は、チャークロス単体での購入も可能です。

太陽光を活用した火起こし方法のまとめ

今回は、太陽光を利用し、レンズを使って着火する用法を紹介しました。

サバイバルレンズとは、太陽光で火起こしできる厚みのある凸レンズです。

レンズだけのサバイバルレンズは持ちにくいので、お子さんには、持ち手がある虫眼鏡がオススメです。

学校での実験では、きっとゆっくりできなかった体験を満喫できること間違いなし!

火を起こして、その火を楽しむところまでを過ごしてみる経験が、親子共々良い思い出となります。

レンズを使って太陽光を一点に集め、チャークロス(炭化した布)に火をつけます。

このチャークロスは、特別な道具なく、焚き火があれば簡単に自作できるアイテム。

チャークロスづくりに必要なもの

  • スチール製の缶
  • コットン100%の布
  • 缶の栓に使う木の棒

チャークロスの作り方

  1. 缶に穴を開ける
  2. 缶の中に布を入れ、焚き火に投入
  3. 煙が止まったら焚き火から取り出し、栓をする
  4. 冷めたら、布を取り出し完成

遊びに目的を作って、今日も楽しい1日にしましょう。

それでは、皆さまの素敵な日々にイロドリを。

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