絶対に知っておきたい!焚き火の薪の組み方【差し掛け型(リーントゥ)を徹底解説】

初めての焚き火に最適差し掛け型、リーントゥ型薪の組み方を解説
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ブッシュクラフトLIFEWORKでは、読者の皆さまのアウトドアライフにイロドリを!をテーマに、
アウトドアインストラクターアシスタントである筆者の体験レビューを、丁寧に解説し、楽しく遊ぶ提案をしています。
ブッシュクラフトとは、森の生活技術を応用したアウトドアの遊びのことです。

初めての焚き火だけど、薪はどうやって組むのかな?

そんな時は、簡単な差し掛け型が、おすすめだよ〜

差し掛け型に組む焚き火とは、太い木に細い枝を差し掛けていくの薪の組み方です。

差し掛けるとは、上に覆い被せるようにして、置くこと。

今回は、薪を差し掛け型に組む焚き火の方法を紹介します。

写真一枚見ただけで、すぐにできそうなこのスタイルは、見たままに作るだけで、簡単!

焚き火台を利用するときは、焚き火台の上で同じことをすればできます。

シンプルに組めるこの形は、初めての焚き火でも、安心してできるので、焚き火自体を十分に楽しめます。

この記事はこんな方へおすすめ!
・初めて焚き火をする方
・効率よく燃える焚き火が知りたい方
・薪の組み方アレンジに興味がある方

この記事を読むとこんなことがわかります

  • 差し掛け型の薪の組み方
  • 差し掛け型に薪を組むメリット
  • 効率よく薪を組む方法
この記事を書いている人
ムスカリ

ブッシュクラフトLIFEWORKの運営者

アウトドアインストラクターアシスタント

小学校サバイバルレッスンゲストティーチャー

危険生物対策アドバイザー

タップできる目次

差し掛け型(リーントゥ型)の薪の組み方とは?

横に寝かせた太い木に、小枝を差し掛けていく薪の組み方です。

とてもシンプルなので、短時間で誰でも組みやすい焚き火のスタイルです。

これなら、初めてでもできそうだなぁ。

そうだよね!シンプルで作りやすそうだよね。

この差し掛け型は、リーントゥ型とも呼ばれています。英語のlean to 差し掛けるという意味からのようです。

大きく作れば、大きい火になるし、小さく作れば、ソロにぴったりのサイズになります。

太い丸太と、差し掛けていく小枝の間に、隙間を作ることが大事です。

この隙間によって、酸素が供給され、燃料効率が上がります。

初めてのキャンプには、おすすめな焚き火の組み方で、焚き火台でも直火でも使える薪の組み方です。

差し掛け型の特徴

組み方が簡単なので、焚き火ビギナーでも安心

差し掛け型に薪を組む方法は、なんといっても、簡単に組めるのが、特徴です。

焚き火をするときは、時間をかけて薪を組む。

組み方にはいろいろあるが、私が一番多く使うのが、この差掛け型である。

その理由は作るのが楽だから。

ブッシュクラフトー大人の野遊びマニュアル 川口拓 著 誠文堂新光社

Japan Bushcraft School校長の川口拓さんも、差し掛け型が一番よく使うとおっしゃっています。

ビギナーから、サバイバルのプロまでが活用してるんだね!

迷わず組むだけなので、焚き火をしたいなと思った時に、短時間で準備ができ、焚き火が身近になりそうですね。

火力を維持しやすいので、料理もしやすい

差し掛けていく薪が、太い薪になればなるほど、燃焼時間が長くなります。

そのため、安定した火力を維持しやすく、煮込み料理や、揚げ物など、ある程度の時間が必要になってくる料理には、向いています。

薪が太くて、撤収時に燃え切らない場合は、早めに取り出し水を掛けておきましょう。

次回のキャンプ時にも、薪として活用できる大切な燃料ですね!

冷めたら、新聞紙に包んで持って帰ってるよ〜

薪を差し掛け型に組む方法

差し掛け型、リーントゥ型の焚き火

ここでは、直火で差し掛け型に薪を組む方法を解説していきます。

直火の時は、火柱が高く上がるのを防ぐためにも、少し地面を掘って火床(ひどこ)を作るのが安心

焚き火台でも同じ組み方なら、今すぐ使えるね!

まずは、木の枝を探して、太さ別に分けてから始めましょう。

木の枝を太さ別に並べる
STEP
太い丸太を横に寝かせておく

小さく作りたい時は、1本の太めの薪を寝かせます。

太めの薪が無かったら、上記写真のように複数本数並べてみます。

STEP
そこに、鉛筆の芯くらいの一番細い小枝を立てかける

立てかけるときは、「ハの字」の形になるようにして、小枝を置いていきます。

STEP
次に二番目に細い、鉛筆の太さくらいの小枝を立てかける

同じく「ハの字」の形になるように、枝を置いていきます。

STEP
次に太い小枝を立てかける
STEP
一番太い枝を、最後に立てかけていく
差し掛け型に薪を組んだところ
STEP
「ハの字」の真ん中に小枝や枯れ葉を入れて、着火
「ハの字」の中央部分が燃え、太い薪との間に強い熱源を確保していく様子

フェザースティックにファイヤースターターで着火をしたものを、寝かせた木と立てかけた木の間に入れます。

一番初めに置いた鉛筆の芯くらいの細い枝から、順番に燃えていきます。

UPIブッシュクラフト&ナイフインストラクターの越山哲郎さんは、

積んだ薪の2倍の高さに炎がなるまでは、いじらない

とおっしゃっています。

火がついた〜!と思って、すぐにいじらず、安定した熱源を確保するまで見守ります。

一時的に火力が強くなるので、気をつけてね!

ワークショップでナイフの達人、越山さんに教えてもらった方法をブログで丁寧に解説しています。ご興味のある方は、別記事を参考にどうぞ。

▶︎初心者におすすめファイヤースターターの紹介から着火のコツを徹底解説

▶︎初めてでも大丈夫!ナイフの達人に習ったフェザースティックの作り方を詳しく解説

ティピー型→差し掛け型に薪を組んでみた!実践方法をご紹介

ティピー型に組んだ焚き火をベースにして、差し掛け型に組んでいきます。

ティピー型に組み、素早く焚き火を起こし、その後薪を差し掛けていきました。

STEP
ティピー型(円錐型)に組んだ薪が燃焼し、崩れ落ちます。

ティピー型が崩れ落ち、平らになります。

熱源はしっかりと確保できているので、この上に薪を組んでいきます。

STEP
崩れ落ちた薪の上に、新たな薪を差し掛けていきます。

長めの薪を横に一本渡し、そこに複数の薪を立てかけていきます。

煙が上がってきて、しばらくすると炎が生まれます。

STEP
煙が上がってきて、しばらくすると炎が生まれます

薪を隙間なく並べることで、熱量がアップ。
空気の通り道になっている隙間から炎が出てくると、安心です。

焚き火の形は、一つの形をずっと維持するわけではなく、変化していきます。

ティピー型に組んだ薪をベースに、薪を差し掛けることにより、焚き火を長時間維持できるようになります。

料理をしたり、暖をとったり、目的に合った形に変化させていきます。

一夜を明かすならロングファイヤーがいいね!

安全面に気をつけて行えば、焚き火をこうしなければいけないってのは、ないみたいです。

火をつけることもできないとこからスタートの私は、自由に楽しめることが、楽しくて仕方ない!!!

薪の組み方を変えてじっくり観察し、新しい発見が楽しい焚き火ライフです。

朝まで焚き火!に興味がある方は、別記事でじっくり紹介しているので、参考にどうぞ。

▶︎朝まで安心のロングファイヤーの作り方と火力維持の方法を丁寧に解説

焚き火ビギナーへおすすめ本

焚き火は初めてだから、分かりやすく網羅的に知りたい方へおすすめ本は、2022年6月末に発売された「焚き火入門

この本では、焚き火の基礎知識から、基本的に使う道具を丁寧に詳しく紹介してくれています。

著者は、Japan Bushcraft School 校長の川口拓さんなので、手元に一冊あると安心な本!

  • 仕事で忙しくて、なかなかキャンプに行けなくて、悶々としている
  • 天気が悪くて、なかなか行けなくてうずうずしてる
  • 焚き火バリエーションを学びたい

そんな時に、心を満たしてくれる本です。

焚き火について知っていても知らなくても、焚き火好きなら一度は読んでみたい本!
¥1,320 (2024/12/17 12:07時点 | Amazon調べ)

お天気がはっきりしないこの時期、この本に私自身もとても癒されています。

序文に書かれているこの部分が、私は気に入っています。

自分ではなく「自然」の力で焚き火をする。

屁理屈に聞こえますが、そんなマインドセットは、何故か焚き火の技術を一層上達させてくれます。

焚き火入門 コスミック出版 川口拓 著

自然の力に対し、技術ってほんの少しの要素なんだな〜って。

ブッシュクラフトをしていて、私が楽しい瞬間は、ここなんです。こういうことに、ハッと気付かされる瞬間が、深くて面白くて、のめり込んでしまったんだ!と感じます。

焚き火について詳しい方でも、プロ目線からの気づきは、新たな発見があるかもしれませんね。

いつの間にか、我が家には川口さんの本がいっぱいに!

まとめ:焚き火で、薪を差し掛け型に組む方法

差し掛け型の焚き火の組み方は、焚き火ビギナーでも手軽に焚き火ができるシンプルな方法です。

差し掛け型焚き火の組み方
  1. メインとなる太い薪を一本横に置く
  2. そこに、一番細い枝から順番に立て掛けていく
  3. 太い薪と立て掛けた薪の隙間から着火する

直火はもちろん、焚き火台でも焚き火台に収まる薪のサイズで同様に行えば、大丈夫です。

燃えずに残った薪は、次回も使えるので、冷まして持って帰り、再度燃料として使用可能。

短時間で高さのある焚き火を起こし、チャチャっとご飯を作りたい。

そんな時にぴったりのティピー型に薪を組方法も動画付きで紹介しています。ご興味があれば、こちらを参考にどうぞ。

焚き火の組み方は、これといったルールがあるわけではないので、安全に気をつけて楽しい時間を過ごしてくださいね。

それでは、皆さまの素敵な日々にイロドリを。

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