ブッシュクラフトLIFEWORKでは、読者の皆さまのアウトドアライフにイロドリを!をテーマに、
アウトドアインストラクターアシスタントである筆者の体験レビューを、丁寧に解説し、楽しく遊ぶ提案をしています。
ブッシュクラフトとは、森の生活技術を応用したアウトドアの遊びのことです。
キャンプするだけで浄水器って必要なのかな?
必須ではないけど、あると便利だよね!!
「水があるから安心!」と思って行ったキャンプ場の水道水が、悪天候が影響し濁ってしまう可能性もなくはありませんよね。
浄水器があれば、
- キャンプ場での水道水トラブルがあっても、安心!
- 少ない装備でキャンプや山登り、カヤックもできるちゃう
- 使い方を知ってれば、災害時の備えにもバッチリ!
そこで、ポータブル浄水器で人気のある「ソーヤが販売するマイクロスクイーズ」を実際に山で使ってみました。
どんな感じか動画で今すぐ知りたい方は、こちらをどうぞ。
「水が現地採集のキャンプなんて、ワイルドすぎて自分にはちょっと。」と、こんな思いありませんか。ただ一度使ってみることで、必要な時に使えるのは、知っておいて損はないはず!
- 浄水器に興味があるけど、よくわからずなかなか購入できない
- キャンプで実際にどんな風に使うのか知りたい
- 浄水器のお手入れ方法が知りたい
キャンプに持参した水が足りなくなってしまった時に、川の水を浄水して料理にも飲み水にも使用できます。災害時にも役立つポータブル浄水器なので、一度使って慣れておくことはおすすめですよ。
使用にあたっての注意点も含めながら、体験談をお伝えしますね!
この記事を読むとこんなことがわかります
- 浄水器の基本情報
- ソーヤマイクロスクイーズの使用方法とお手入れ方法
- ソーヤマイクロスクイーズ実際の使い心地レビュー
ブッシュクラフトLIFEWORKの運営者
アウトドアインストラクターアシスタント
小学校サバイバルレッスンゲストティーチャー
危険生物対策アドバイザー
SAWYER(ソーヤ)マイクロスクイーズとは?
SAWYER(以下ソーヤ)とは、アメリカ発のポータブル浄水器を販売しているメーカーです。高機能な浄水フィルターやファーストエイドキットも作っています。1984年の創業以来、世界中の人々が直面している問題である、紫外線、水、害虫、怪我に力を入れています。
このソーヤから販売されている「ソーヤミニ」というポータブル浄水器は世界的にもヒットし、さらに浄水スピードをアップさせたものが「マイクロスクイーズ」です。
キャンプはもちろん、登山や旅行、災害時にも役立つコンパクトで長持ちする浄水器で、持っていると心強いアイテムです。
持っているだけでは、いざという時に使い方がわからないことも。
水道が整備されているキャンプ場では、必ずしも必要ではありませんが、川の水や湧き水を汲み飲料水として使用する経験を積んでおくことが大事です。
また子どもと一緒に体験することにより、「どうして川の水をそのまま飲んではいけないのか?」という会話も生まれ、キャンプライフが充実しそうですね。
今回は、山登りをし、湧水を浄水してお茶を飲んでみました。
携帯浄水器にソーヤマイクロスクイーズを選んだ理由
以下の理由で、マイクロスクイーズを選んでいます。
- 持ち運びがコンパクト
- 洗浄フィルターの性能の良さ
- エキノコックスなど寄生虫が取れ、安心感がある
- 初めてでも簡単!少ない力で浄水でき疲れにくい
- ペットボトル装着可能で、手持ちの容器に水を溜められる
- 洗浄フィルターが半永久的に使え、買い替えコストを減らせる
マイクロスクイーズは、超コンパクトなので、荷物の負担にならない
手のひらサイズにまとまっているので、荷物の中でもかさばりません!
ソーヤの洗浄フィルターの性能は、世界最高水準!
マイクロスクイーズのフィルターは、ポータブルとして世界最高水準というだけあって、バクテリア、微生物と除去率99.99999%です。
「ソーヤー」の浄水フィルターは、0.1ミクロンの無数の孔を持つ中空糸膜の働きで、水に溶けている化学物質やウイルス以外の、有害な病原体を宿したバクテリアや水生微生物を99.99999%除去できます。これは米国環境保護局(EPA)の基準を上回り、ポータブルな浄水フィルターとしては世界最高水準の除去率です。
UPI OUTDOOR公式HPより出典
近年ニュースで見る!寄生虫の卵、エキノコックスの除去可能
管理されていない水をそのまま飲むことは、大変危険で、時に命に関わることもあります。
子どもの頃、「わぁ〜キレイな水」と言って、山で水を飲んだ経験はありませんか。私は思い当たる節があり、怖くなってしまいました。
キツネが多い北海道で注目されていたエキノコックスは、本州でも確認されています。
キツネや犬の糞尿に寄生虫の卵が混じっているものが、川や沢の水に入っている可能性があるんだね。
マイクロスクイーズは、エキノコックスも取れる!と明言しているから安心だね。
エキノコックス以外も微生物やウィルスもあるので、フィルターの性能は、良い方が絶対にいいですよね。
浄水器付属のパウチ以外でも使用でき、いざという時に使え心強い
ペットポトルを連結できるので、万が一パウチがに穴が空いた時も代わりに使える容器があるのが、良いですよね。
マイクロスクイーズのメリットとデメリットについて
濾過できる水の量も38万Lとどれくらいの量かわからないくらい、半永久的に濾過できます。
お手入れ状況にもよりますが、
なんと!1日5L使っても、約208年も使えちゃう〜!!
水を入れて押し出すだけで、パウチに入れれば、少ない力で濾過でき、早いスピードで洗浄可能です。
フィルター本体は、手のひらに収まるサイズなので、持っていても邪魔にならない大きさ。
使わなくても、使っても、持っているだけで安心感が全然違うんだよね。
良いこと尽くしのマイクロスクイーズは、残念ながら放射線物質はとれません。その点が気になる場合は、後述するセイシェルがおすすめです。
また、海水が使用できる浄水器は、専用のものになるので、今回比較したアウトドア用浄水器はどれも海水は使用不可となっています。目的が変われば、道具も変わりますよね。
パウチの穴あき不安の解消には、予備でパウチを購入するか、ペットボトルを1本持っていくのもおすすめです。
どんな容器でも穴が開く可能性はあるもんね。
汎用性のある浄水器はこういう時に便利ですよね!
現地で水を採取と思っていても、水を探しに行く間に喉が渇くので、私は500mlのペットボトルを持ち出掛けました。
キャンプだけでなく、旅行先で使ってみるのもちょっとワクワクしませんか。
コンパクトな浄水器だから、どこでも持っていけるね!
色々使って試してみてくださいね!使用して困ったことがあったら、是非コメント欄で教えていただけると嬉しいです。
ソーヤ マイクロスクイーズの使用方法を徹底解説
使い方とお手入れ方法を簡単な動画でまとめてみました。詳しくは、以下も参考にしてみてくださいね!
付属品は、こんな感じでついてきます。
購入するとセットになってるモノは、上記写真のもの+説明書です。説明書は、購入後6ヶ月間の保証書にもなっているので大事に保存します。
お水を入れたら、白いキャップをしっかりはめます。お水をとってからの移動は、こぼしてしまうリスクがあるので、ここでしっかりキャップをして、安全に移動をしましょう。
今回は、山を登りながら、沢の水を採取。雨の後でもなく、石を伝ってくる水は、全体的に山肌にピッタリと沿って流れてくるので、水道水のようにジャージャー取り込めませんでした。
そこで、持っていた細挽きロープを利用して、ロープを伝わらせ、パウチの中に水を入れてみました。
思いの外、水は早く溜まっていきます。
やったー!嬉しいなぁ
先ほど閉めたパウチの白いキャップを外し、黒いフィルターをセットします。
パウチをくるくる丸めて、圧をかけ水をキレイにしていきます。
パウチが柔らかいから、くるくる丸めやすいよ。
そのままでも飲めますが、お茶を沸かすためにクッカーに水を入れて、沸かしてみました。
匂いも気にならず、おいしく飲めました!
- そのまま飲み水として飲む場合は、フィルターについている蓋を開けて直接口をつけて飲むことが可能。
- 付属のストローを使用して、パウチから直接飲むこともできる。
フィルター内部には水が残っている可能性があるので、ビニール袋などに入れ持ち帰り、家で洗浄します。
あっという間に浄水できて感動です。
ソーヤ マイクロスクイーズのお手入れ方法
ソーヤマイクロスクイーズの濾過能力は、「38万リットル+α」と公式HPにも記載がありますが、きちっとお手入れをしてのことです。使用後はきちっとお手入れをして、乾かしましょう。
使用する道具
- フィルター本体
- 注射器
キレイにしたい水が入っていた方から、注射器を差し、中のフィルターを洗っていきます。
フィルター内部を洗浄したら、フィルターを持った手を勢いよく振り下ろし、中に溜まっている水を出します。
写真ではわかりづらいですが、何度もフリフリすると、結構水が出てきます。
使用直後野外で、この作業ができる場合は、しておきましょう。家に帰ってからも、もう一度この作業を繰り返し、しっかりと乾燥させて保存します。
注射器でなくて、ペットボトルでもフィルター洗浄可能
- フィルター本体についている白い飲み口のついたキャップを外す
- 青いクリーニング用キャップを接続
- 水を入れたペットボトルを装着
- ペットボトルを押し、フィルター内部の汚れを落とす
- 何度か繰り返したら、フィルターを振り内部の水をしっかり出し、乾燥させる
ソーヤ マイクロスクイーズの体験レビュー
初めてのポータブル浄水器体験でしたが、付属の説明書を見て行うだけで、ラクラクできました。
ドキドキだったけど、味や匂いに違和感なく美味しかった!
実際に山に持っていき採取してみると、水の採取には思いの外時間がかかります。試しに使ってみる場合は、念のためにお水を持って山に入る方が安心できるのでオススメです。
- 手のひらサイズで軽量で、リュックに入れてもかさばらない
- パウチがしなるので、圧がかけやすい
- 浄水手順がシンプル
- お手入れも楽ちん
もう1つ購入して自宅用の非常用バックに入れておきたいな〜
実際に使用することで、道具を使える安心感が湧いてきました。これなら「小学生の子供達にも使い方を教えておこう!」とも思えました。
ペットボトルで濾過するより、パウチの方が少ない力で洗浄できるよ。
他に比較したポータブル浄水器はコレ!
購入にあたって、他の人気ポータブル浄水器を比べてみました。
浄水容量は、大きすぎても持ち運びが大変なので、500ml〜で比較してみました。
マイクロスクイーズ | ソーヤ ミニ | セイシェル | グレイル ウルトラプレス ピュリファイヤー | カタダイン ビーフリー | |
---|---|---|---|---|---|
洗浄能力 | 38万L+α | 38万L+α | 約380L | 150L | 約1000L |
フィルター | メンブレーン | ホロウ ファイバーメンブレーン | ホロウ ファイバーイオン吸着マイクロフィルトレーション | 洗浄カートリッジ | 0.1ミクロン EZ-Clean Membrane(TM) |
重量 | 約53g | 約41g | 128.5g | 354g | 65g |
浄水容量 | 1L | 500ml | 600ml | 500ml | 600ml |
容器素材 | パウチ | パウチ | ポリエチレン | ポリプロピレン 熱可塑性エラストマー | ホロファイバー |
価格 | 4,400円 | 3,960円 | 7,992円 | 9,878円 | 6,600円 |
購入する | 購入する | 購入する | 購入する | 購入する |
上記で紹介したエキノコックスなどの寄生虫の除去99.999%、ウィルス除去率、バクテリア除去率99.9999%との高い洗浄力を誇るポータブル浄水器です。
ソーヤマイクロスクイーズとミニの重量は、パウチ以外の本体部分の重量となっています。
放射性物質も除去できるセイシェル
セイシェルは、セシウムも除去できると注目されている浄水器です。放射性物質セシウムの除去テストで99.78%の除去というのは、これだけ!マイクロスクイーズで除去できない点は大きなメリットなので、災害時も想定すると、2つ持ちで、臨機応変に使用するのも良く、今後追加購入しようと思っています。
一度使わせてもらいましたが、硬めのペットボトルを力で押す感じ!
浄水に力がいるので、押しやすいマイクロスクイーズをメインで使用し、サブ的な感じで欲しいなと思っています。
素早い浄水ができるグレイル
モンベルで取り扱っているGRAYL(グレイル)は、付属の容器に水を入れて、プシューーっと押すだけ。プレス式の浄水器です。洗浄カートリッジは、電気吸着体・超粉末状活性炭・銀処理済みゼオライト使用。
わずか10秒で浄水できる手軽さが素晴らしい。付属の容器が水筒みたいなので、重量はあります。ただ容器がしっかりしているので少ない労力で浄水可能。洗浄量を比較すると他より少ないですが、さっと水を汲んで、水筒同様にごくごく飲めるので、パウチより容器の保護に神経を使わなくて良いのは、楽ですよね。
登山との互換性バッチリなカタダイン ビーフリー
カタダインビーフリーは、スイスの浄水器メーカーです。ペットポトルと互換性はありませんが、広いボトルの口で水を入れやすくなっています。登山をされる方は、ハイドラパック社製のボトルと互換性があるので、フィルターだけ購入すれば浄水器として使える優れもの。
ソーヤミニとマイクロスクーイズは、フィルターは同じですが、サイズが少し大きくなったことで、浄水スピードがアップしています。またどちらもハイドレーションにも繋げるようになっています。ソーヤの2択なら、浄水スピードが早いソーヤマイクロスクイーズが圧倒的おすすめです。
どれも浄水器として人気があるものなので、迷っちゃうよね。
改めて自分の目的を考えてみるのが良いよね!
結局どの浄水器がいいの?迷ったら、マイクロスクイーズ!
私の使用目的は、キャンプをしながらキャンプ地周辺で採取し、濾過して調理や飲料水に使うことです。その先の目的は非常時に落ち着いて使えるために慣れておこうという思いがあります。
- 身近にあるペットボトルとの互換性
- 浄水のしやすさ
- 浄水できる洗浄能力
をメインに考え、ソーヤのマイクロスクイーズを今回チョイスしてみました。
買ってみて、使ってみて大満足だったよ!
ポータブル浄水器を使うに当たって注意点
水を採取する場所は、できるだけ上に民家がない場所で採取することをお勧めします。非常時はその限りではありませんが、生活排水の流れていない場所を選んで採取するのがより安全です。
夏場で川遊びをしているのであれば、遊んでいる場所より上流の水を採取します。
自宅に持ち替えたら、洗って乾かすことをお忘れなく!内部のフィルターが汚れたまま放置しすると劣化の原因にもなります。カビが生えてしまったり、嫌な臭いがしたりする場合は、38万リットル使用していなくても、新しいものに変えて使うようにメーカーも推奨しています。
お手入れをしっかりして、フィルターを長持ちさせたいよね。
ソーヤマイクロスクイーズの口コミはすごく良い!
ソーヤ マイクロスクイーズを実際に使ってみました!キャンプでも災害時も大活躍
今回は、キャンプで使えるおすすめポータブル浄水器「ソーヤのマイクロスクイーズ」をご紹介しました。
一般のキャンプ場に水道はありますが、万が一水が足りなくなった場合や、悪天候で水道の水に泥が混じってしまった場合など、非常時のお水の確保は必須です。
そんな時に「使い慣れた浄水器が1つでもあると心強い!」そう思いソーヤのマイクロスクイーズをご紹介しました。
使い方はシンプルで、浄水したい水を入れたパウチやペットボトルとフィルターを接続して、押し出す圧で濾過します。
初めての浄水器なら、手軽なソーヤ マイクロスクイーズフィルターがおすすめです!
購入にあたり、比較した浄水器はこちらです。
マイクロスクイーズ | ソーヤ ミニ | セイシェル | グレイル ウルトラプレス ピュリファイヤー | カタダイン ビーフリー | |
---|---|---|---|---|---|
洗浄能力 | 38万L+α | 38万L+α | 約380L | 150L | 約1000L |
フィルター | メンブレーン | ホロウ ファイバーメンブレーン | ホロウ ファイバーイオン吸着マイクロフィルトレーション | 洗浄カートリッジ | 0.1ミクロン EZ-Clean Membrane(TM) |
重量 | 約53g | 約41g | 128.5g | 354g | 65g |
浄水容量 | 1L | 500ml | 600ml | 500ml | 600ml |
容器素材 | パウチ | パウチ | ポリエチレン | ポリプロピレン 熱可塑性エラストマー | ホロファイバー |
価格 | 4,400円 | 3,960円 | 7,992円 | 9,878円 | 6,600円 |
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現地で採取したお水を使ってのお料理もいいですよね!野外でのお料理の基本はこちらにまとめています。
それでは、皆さまの素敵な日々にイロドリを。
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